コラム


事務所通信 H23.12

December 6, 201111:45 AM

今年も師走に入り何かと気忙しくなってまいりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 今月は、最近感心した老朽化した団地の再利用に関して面白いプロジェクトありましたので、お伝えしたいと思います。このプロジェクトは東京都日野市の昭和35年に建築された多摩平団地の再利用で、従前の居住者の移転が完了した住棟をUR都市機構から民間事業者に賃貸(15年から20年間の定期借家契約)するというものです。その建物を借り受けた民間業者が建物を改修して利用します。団地の特色としては、建ぺい率を10%程度しか使用していないため、空間にとても余裕があります。民間の賃貸マンション等を考えますと、空間の使い方はとても贅沢です。今回の多摩平団地の計画は、3社が参加しました。
実際にできたものは、2棟が団地型シェアハウス(共同住宅50戸)で若い世代をターゲットにした賃貸住宅です。住戸は2階から4階で、1階には共用スペースとしてのリビングダイニングやバーベキューなどもできそうなデッキテラスがあります。また、オリックスのカーシェアリングの自動車も2台設置してありました。
もう一つは、菜園を持つ生活をテーマにした共同住宅です。1階の住戸には、庭とテラスが付きます。また貸農園もあり、面白いのが貸農園に専用の小屋と庭もついた区画もあります。北欧では、週末になると菜園のある小屋で土いじりや日曜大工などをして過ごすという習慣があるそうです。短い夏の期間を十分に楽しむということからの習慣なのでしょうか。この小屋付貸農園は、そんな北欧の習慣からアイデアを得ているようです。スペースに余裕がある団地ならではのアイデアだと思います。
最後の一つは高齢者専用住宅としての利用です。1階には食堂と訪問介護事業所が設置されており、高齢者が安心して住めるような環境を整備しております。昭和35年築の団地であるため、当然エレベーターはありませんが、建物の外側に廊下とエレベーターを新たに作ることによって、段差のない高齢者にとって快適な環境となっております。
この試みは、築50年の団地の再利用という今までにない発想です。都市計画をいう視点で考えても、とても面白いと思います。コンクリートの理論的な耐用年数は100年だと聞いたことがありますが、水道管などを新設すればまだまだ使用できるということなのだと思います。また、3社のアイデアも秀逸で、スクラップ・アンド・ビルドした高層の新しい団地よりも魅力的な住まいです。このプロジェクトは、これからの日本で豊かに生活していくためのヒントが詰まっていると思います。皆様も興味がございましたらインターネットで御覧になってみては如何でしょうか。
りえんと多摩平(団地型シェアハウス) http://www.share-place.com/06_08.shtml
AURA243多摩平の森(菜園付の共同住宅) http://www.tanabe-bussan.co.jp/aura243/index.html
ゆいまーる多摩平(高齢者専用住宅) http://yui-tamadaira.net/

 また、先月の事務所通信でお伝えしました私の腰の病気である脊柱管狭窄症ですが、1か月半程飲み続けていた薬がようやく効き始めまして、何とか日常生活には不自由のないところまで回復できました。皆様には、いろいろご心配をお掛けして申し訳ございません。皆様からいろいろな情報を教えて頂きまして、大変感謝しております。今は、当たり前のことができることの喜びを噛み締めております。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/90


事務所通信 H23.11

November 2, 201111:03 AM

澄み渡る秋、皆様におかれましては、ますますご繁盛の事とお喜び申し上げます。

 皆さんは厄年を信じますでしょうか。42歳(数え年で43歳)の私にとって今年は、後厄の年となります。昨年の年末に乗ったタクシーの運転手さんが、後厄の年に道を歩いていると新聞配達のバイクに衝突し、3ヶ月間入院して、やっとの思いで退院したら会社をクビになってしまい、昨年からタクシーの運転手になったという強烈な身の上話を聞かせ頂きました。話の最後に、「後厄は、ききますよ。」という言葉が妙に心に残りながら、お正月を迎え後厄の本年がスタートしました。
 9月には、妻からの勧めで脳ドックを初めて受診しました。脳は全く問題なかったのですが、日頃の不摂生がたたり、ガンマ値が再び高くなっておりました。お酒を2週間ほど止めて、リベンジの血液検査を近くの整形外科クリニックでお願いし、最近気になっていた足と腰の痛みを相談したところ、「脊柱管狭窄症」と診断されてしまいました。脊髄の中には脊柱管という管があり、その中には水が入っており、その水の中に神経が通っているそうです。その脊柱管をヘルニアなどで圧迫された状態を「脊柱管狭窄症」といい、特徴的な症状は間欠跛行と呼ばれる歩行障害です。間欠跛行とは歩行中に腰から足にかけて痛みやしびれが現れて歩けなくなり、しばらく休むと回復して歩けるようになる症状をいいます。私の気になっていた症状は、この間欠跛行と呼ばれるものでした。診断されて1週間は、だいぶ消極的になってしまいましたが、この病気のことを勉強して、従来の一か月を要していた手術も、狭窄の程度が軽ければ内視鏡による手術ができ、一週間程度で仕事に復帰できることなどを知りました。診断1週間後に脊髄のMRIを撮影したところ、椎間板ヘルニアがあり、その出っ張った椎間板が脊髄の中を通る脊柱管を圧迫している様子が見てとれました。幸いにもヘルニアの症状はほとんどなく、座っているときは全く問題がありません。私が通っている整形外科は、定期的に慶応大学病院から医師が応援に来ております。その医師にMRIの写真を診て頂いて、手術は必要ないと仰って頂いたので少し安心しました。慶応大学病院は、脊柱管狭窄症の内視鏡手術を年間140症例程度行っております。私としては、多少のリスクがあっても症例の多い病院で手術をして、早く良くなりたいと思っていたのですが、その医師の説明にも納得できたので、焦らずに気を落ち着けて薬やストレッチ等の保存療法(手術以外の方法)に専念することにしました。
 以上のことは事務所通信で書くべきか悩みましたが、必ず後厄の今年中に完治したいという意思があるためにあえて書かせて頂きました。自分の体の不甲斐無さを嘆きつつ、今はただ克服しなければならない事のために最大限の努力と強い気構えで一日一日を過ごしております。ただ、厄年を機会に今までの不摂生を反省し、健康にも配慮した生活を心がけないといけない年なのだと実感しております。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/88


事務所通信 H23.10

October 1, 201111:36 AM

秋晴れの心地良い季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 3月11日の東日本大震災以後、未だ復興の目途が立たない日本において、今後どのような未来が考えられるでしょうか。野田首相の復興増税や消費税増税の議論に関しては、日本の将来を考えますと個人的には賛成をしております。負担を将来に廻さないという姿勢は、政治家として潔い選択だと思いますが、民主党の党内調整が紛糾している様は、民主党議員の選挙対策などの思惑が見え隠れしており、政権与党としての自覚が足りないような気がします。一時、相続税も復興増税に含めるという議論がありましたが、その増税対象となる期間に、たまたま亡くなった人の相続税に追加的な負担を求めるのは租税負担の公平性の観点から容認できるものでは無いと考えておりましたが、結果的には相続税は復興増税に含めないと決まったようです。
 復興増税に関して、心配なのは景気の問題と工場などの生産設備の海外移転に拍車がかかってしまうことです。ギリシャなどのデフォルト懸念を抱えたEU、国債格付けの下げや失業率の増加に苦しむアメリカ、経済状態が全く良くないのに消去法的に買われてしまい戦後最高値になってしまった円高問題など、日本経済を取り巻く環境は依然厳しい状態が続いております。また、世界経済が中国の好景気に支えられておりましたが、最近中国経済も減速に転じてきたようです。特に巨大になった中国の不動産バブルの崩壊が現実味を帯びてきているのは不気味です。
 今後必要となる財政再建のためには、公務員の給与水準を民間の給与水準程度に調整していくべきだと思います。バブル時代に、民間給与水準が高くなり、それに揃えるようにして公務員給与の水準も高くなった経緯がありますが、その後のバブル崩壊後においても高止まりしており、民間の給与水準との乖離は大きくなっております。もちろん財政の問題で公務員としての正規職員の採用人数は減らしておりますので、その分非正規職員の数も多くなってきているようです。その顕著なこととしては、失業者に職を斡旋するハローワークの職員の60%が非正規職員だそうです。給与水準の問題は公務員の組合が強いことから、「言うは易し行うは難し」ということですが民主党には頑張って頂きたいと思います。
 また、年々増加する生活保護を受けている方に関して、生活保護の手当が基礎年金よりも多いとの批判があります。基礎年金にしても、生活保護手当に関しても考え方の根源は、憲法で保障されている「健康で文化的な生活」にあると思います。憲法制定当時と今では生活水準も変わっておりますので、国が保障すべき「健康で文化的な最低限の生活」をするために、いくら必要なのかを再検討すべきだと思います。いずれにしてもワーキングプアと呼ばれるような厳しい就労環境で生活している人よりも生活保護を受けている人が良い暮らしをしていることがある場合には、勤労者の就業意欲を失わせるのではないでしょうか。
また、雇用の改善も行わなければなりませんが、社会保険料の毎年の増額や、労働法の強化など労働者に対する権利保護に関してはこの10年間で改善されたと思います。しかし、その一方で企業は正規雇用をするためのコストとリスクが増大しております。その結果、非正規雇用が増大するという悪循環に入っていると思います。特に若い人達が、夢や希望を持てるような活気のある日本に復興させるためには、規制ではなく寛容さが大切なのだと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/86


事務所通信 H23.09

September 1, 201111:26 AM

ようやく過ごしやすい季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 野田内閣が9月2日午後に発足いたしました。内閣の顔ぶれを見て、皆様はどうお感じでしょう。私は自民党時代の派閥人事という言葉を思い出します。民主党が目指したのは政治主導の政権運営だったはずですが、適材適所を意識した人事ではなく他の派閥を意識したバランス人事だと思います。私は、最近の政治に興味を持てず、野田氏がどのような方かは存じ上げませんが、野田氏は気配りのきくバランスのとれた方なのだと思います。しかし、民主党には後がありません。野田内閣が民主党最後の内閣になる可能性が大きい中、野田氏はそれぞれの省庁のリーダーとなる大臣の人事を、それぞれの専門性を持った方に託すべきだと思います。つまり適材適所を意識した内閣を組成し、全力で今後の日本のあるべき姿を模索するような姿勢が欲しかったです。かつて最大野党であった社会党が、連立政権で村山内閣発足後、その野党としての存在価値を失い、急速に弱体化したような末路を民主党には辿ってほしくないものです。もし、次の総選挙で民主党が敗退し、自民党が政権を獲得した場合にも、民主党には自民党の脅威であってほしいと思います。
 野田内閣に期待することは、まず円高の是正です。市場介入もそうですが、リーマンショック後の欧米の金融政策では、通貨供給量を大量に増やしております。日本だけが、通常の通貨供給量であるために円高が起こっている可能性があります。もっとも為替は、一つの要素だけで決まるものではありませんので、政府の円高に対する姿勢や市場介入も必要だと思います。また、通貨供給量を増加することは擬似的にインフレを起こすことにもつながります。いまだデフレから脱却できない日本経済の処方箋として、有効かもしれません。いずれにしても産業が海外移転してしまうのを、できる限り防ぐべきです。そのために原子力発電所の稼働も必要不可欠なのではないでしょうか。将来的に自然エネルギーのボリュームを増やしていくという方針は堅持しながらも、現状としては原子力発電所の稼働は、日本経済にとって必要だと思います。
 また、防衛に関しても、戦争が起こらないことが前提の議論は無意味だと思います。中国が軍拡をし、自国でステルス戦闘機の開発に成功している現在において、日本はステルス戦闘機をアメリカから輸入できない状態にあります。沖縄の米軍基地をグアムに移転するなどという能天気な議論を、政権を担っている与党からは聞きたくありません。地球儀を見れば、沖縄の場所が如何に重要かは容易に理解が出来ます。また、地球儀を見ると与那国島や石垣島は沖縄よりも台湾に近く、日本の領海の広さに改めて驚きます。逆に言えば、中国から見ると沖縄県は非常に邪魔な存在なのだといえます。中国では、人民解放軍に沖縄も台湾と一緒に解放してあげましょうという冗談まであるそうです。このような状況のなかで内閣発足2日目に「安全保障は素人です。」と言ってしまうような一川氏が防衛大臣になられるのは大変不安です。
 いずれにしても戦後最大の危機的な状況の中、日本の新しい内閣が誕生したのですから、応援して行きたいと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/84


事務所通信 H23.08

August 1, 201112:03 PM

節電の中、日中の暑さは耐え難いものでございますが、皆様はお元気にお過ごしでしょうか。

 中国の高速鉄道事故の一連の対応には驚かされました。列車事故なのに行方不明者が出ていたこと、事故後2日で重機により事故車両を切り刻み地中に埋めてしまったことです。重機で切り刻む前には、列車内に生命反応がないことを確認したとのことですが、遺体の収容などは発想としてなかったのでしょうか。人命軽視として国際的に批判を浴びた中国ですが、国の成り立ちを考えると理解できると思います。
 中国の歴史は複雑なので、簡略に書きますと1912年に成立した中華民国と共産党軍が内戦の末、共産党軍が中国全土を制圧して1949年に樹立したのが現在の中華人民共和国です。中華民国は、台湾に追われる形で政府機能を移転させました。現在の中国の人口の13億4,812万人(2011年)のうち共産党員は8,026万人のみであり、人口比5.9%の特権階級(共産党員)が残りの94.1%の人民を統治しているという現実があります。94.1%の人民は、当然ですが参政権はありません。特権階級としての共産党内部には腐敗もあり、昨年一年間で汚職などの規律違反で党中央規律検査委員会が立件した事件は、13万9621件になるとのことです。今回の高速鉄道事故の対応を見ると、共産党内部の状況が露見したように思います。
 中国の高速鉄道が日本の技術供与により作られたとのことですが、日本の新幹線の過去の事故を調べました。私が調べた範囲では、1964年に営業開始後、唯一平成16年10月24日に新潟県中越地震で脱線事故が起きています。その事故の死者及び負傷者は0人でした。事故車両の撤去は余震があるため難航を極め、11月18日にようやく完了したそうです。航空・鉄道事故調査委員会はこの事故における詳細な鉄道事故調査報告書を11月30日に公表しました。その撤去された事故車両は損傷が大きかったため営業車両としては廃車になったそうですが、JR東日本の従業員用教習所に事故の資料として保存しているそうです。大震災という状況の中で起こった事故であり、かつ死者、負傷者0人という被害者が出なかった事故でも、日本はきちんと事故の原因調査、今後の対策を行っておりました。失敗を無駄にしないという姿勢は潔く、私のような第三者から見ると、日本の鉄道技術への信頼を深めます。技術の進歩とは、失敗の中から学んでいくことしか成し遂げられないと思います。中国と比較するわけではありませんが、日本という国に生まれてきて本当に良かったと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/82


事務所通信 H23.07

July 1, 201111:48 AM

若葉が薫る季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 ある顧問会社の40周年企画ということで、ベトナムの子会社の視察旅行に参加させて頂きました。現地2泊3日の短期間でしたが、初めてのベトナム(ホーチミン)を満喫できました。ホーチミンの街を歩くとまず目に付くのが、圧倒的なバイクの多さです。しかもバイクのことを、現地の人は「ホンダ」と呼ぶようにホンダのバイクが普及しております。最近は、韓国製や中国製のバイクも多くなっているとのことですが、依然としてホンダの人気が1番だそうです。また、ホーチミンを走っている自動車は、ほとんどが新しい車だったのは意外でした。ベトナムの庶民には、自動車はまだ高嶺の花のようで、自動車を所有できるのは一部の富裕層と企業のみだそうです。
 ベトナムの食事に関しては、タイ料理のように辛くなく、日本人にも相性が良いと思います。東京のベトナム料理は何度も行っておりますが、現地のベトナム料理の美味しさには驚きました。レストランで飲んだベトナムの焼酎もお米を焦がしたような香ばしい香りがあり、とても美味しかったです。翌日に売店で見たら1本40円位で売られておりました。
 二日目はベトナムの子会社の視察とベトナムでのオフシェアの現状などの研修を受けさせて頂きました。その子会社の入っているビルは、国が外国のIT企業を誘致するために作られた特区(イータウン)にあり、自家発電を備えた近代的なビルです。発展途上国は電力事情も良くないために、こうした国の取り組みは経済発展のために重要です。また、教育に関しても大学でプログラム言語のトレーニングを積み、英語での討論が完璧にできるような状態で卒業するとのことです。日本の大学は、授業の中でプログラム言語の時間はあっても使い物にならず、企業に入ってからの研修で技術を身に付けているのが現状のようです。人件費は、日本でいう東京大学工学部のようなトップエリートの大学を卒業した人の初任給は200~300ドルだそうです。今回の旅行では、ベトナム子会社の方たちとだいぶ交流をすることができましたが、この人件費と質の高さは脅威です。インターネットの発達によって、電子データ化されればタイムラグ無しにやり取りが出来てしまう現代において、価格差だけが際立ってしまいます。頭では理解していたはずですが、実際に目の当たりにすると日本の若者は大丈夫なのか心配になってしまいます。また、このような国外子会社等を如何に上手に活用するかが今後の日本企業の勝敗を決める重要な要素となります。そのためには、若い方の英語でのコミュニケーション能力は不可欠になるでしょう。
 3日目は、ホーチミン校外でゴルフをしました。そのゴルフ場は、プレイヤー一人につき一人若いキャディーが付くという王様ゴルフです。日本のゴルフ場のようにカートにクラブを取りに行く必要はなく、自分のクラブバックは手押しカートでキャディーが持ち歩いてくれます。そこまでは非常に良いのですが、そのキャディー達の仕事ぶりが非常にいい加減でした。キャディー同士で、
大声で私語をしているかと思えば、挙句の果てに彼氏に電話している始末です。僕のボールはどこと聞くと、電話で話しながらあっちの方と指差すだけです。昨日にお会いしたベトナム子会社のエリート達のとの差を感じながらも、なぜか安心してしまいました。
ベトナムというと小国に思いますが、人口は8579万人で平均年齢が27.4歳です。とにかく若く元気で、社会に活力がみなぎっております。少子高齢化の日本と対照的です。この短い旅行の中で、私はベトナムに元気を頂いた気がします。また、いろいろなことを考えることができた旅行でした。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/80


事務所通信 H23.06

June 1, 201111:46 AM

若葉が薫る季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 先月は、自分の勉強も兼ねて放射能に関して調べたことを書かせて頂きました。総括すると被曝量とは、放射能を発する物質(セシウムなど)の時間当たりの放射線量とその物質に接している時間で決まるということでしょう。放射性物質が体内に入るという体内被曝の場合には、1日24時間放射線を浴び続けるということです。原発問題で当初、放射能は出ていますが1回のレントゲンに比べれば問題はありませんという報道が多くありました。しかし、レントゲンに関しても妊婦がレントゲンを受ければ障碍児の生まれる確率は高くなります。レントゲンは、身近な医療器械ではありますが、危険なことには変わりありません。ただ、福島第一原発で撒かれた放射性物質も飛散や雨などにより海に拡散などにより、時間とともに薄まっていくのでしょう。
 しかし、今回のことで原子力発電に関する安全性の疑問が世界中で吹き荒れたことは、良いことなのかもしれません。確かに原子力発電は、効率的で原価も安く、火力発電に比べてCo2の排出量も少ないため、最近までクリーンなものとして扱っていました。東日本大震災以降は、一変しましたが、この「安価でクリーン」ということは、政府が定着させた原子力発電のイメージなのでしょう。東京電力の賠償問題や福島第一原発の廃炉費用は膨大な金額となるでしょう。安価な原子力は、結果的に非常に高額な発電方式だったのは無いでしょうか。また、あまり大きく報道されておりませんが、高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)にも今年の4月に大きな事故がありました。平成7年にナトリウム漏れ事故が発生し14年間運転を停止していました(年間の維持費は5000億円)。昨年の5月から運転が再開しましたが4月燃料棒を原子炉に装着する中継装置が原子炉内に落下するという事故がありました。現在、その中継器を取り出す作業を行っているそうですが、高速増殖炉は燃料棒の周りには冷却材のナトリウムが充てんされており、ナトリウムは空気と触れただけで発火するという性質のために作業は非常に危険を伴うとのことです。つまり、地震などの災害によらなくても原子力発電所は、重大な事故は起こりうるということです。
 人類は、核分裂を起こす技術を約60年以上前に発明されましたが、核分裂を止める技術はまだ開発できておりません。そのため、日本の原子力発電所で使い終わった核廃棄物は、プールの中で保存され処理されますが、そのプールの中にその保存中も核分裂は続いているのです。この完成されていない技術に依存することは、やはり危険なことだと思います。時間や費用がかかっても太陽光発電などの代替的な発電方法にシフトするは必須だと思います。地震などの災害がなかったとしても、核廃棄物の問題も含めて原子力発電は永続できるようなシステムではありません。福島第一原発の事故は、世界中にその警鐘を鳴らすことになったのだと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/78


事務所通信 H23.05

May 1, 2011 4:03 PM

若葉が薫る季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 3月11日の東日本大震災の後、福島第一原発の事故以来毎日のように放射能に関するニュースが流れておりますが、普段聞きなれない単位などがあり、基準値の何百倍などという表現に日々驚いております。そこで、今月はこの放射能のニュースを正しく読み解くための言葉について、調べてみました。
 まず、シーベルト(Sv)という単位に関してですが、シーベルトは放射線が人間に当たったときにどのような影響があるのかを評価するための単位です。このシーベルトの値は、まず人間の体全体を「もの」と考えて放射線から受けたエネルギー量を求め、さらに人間への影響として数値化するために受けた放射線の種類などを評価して求められます。放射線を短期間に全身被曝した場合の致死線量は、2シーベルトで5%致死、4シーベルトで50%致死、7シーベルトで100%致死と言われているそうです。また、広島長崎の原爆は、被害状況から推測して7~20シーベルトと言われているようです。ちなみに、1シーベルト=1000ミリシーベルトで、胃のX線撮影が4ミリシーベルト、CTスキャンが6.9ミリシーベルトだそうです。3月12日~4月21日までに計画非難区域で最も積算放射線量多かったのは、福島県双葉郡浪江町赤宇木で44.5ミリシーベルトでした。さらにマイクロシーベルトという単位もニュースでは良く出てきますが、1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)となります。また、毎時シーベルト(Sv/h)というのは、1時間当たりの生体への被曝の大きさの単位です。毎時400ミリシーベルトの被曝を15分間受けると被曝量は100ミリシーベルトとなります。
 また、最近問題になっているセシウムに関してですが、東京で降下物として検出したセシウム137は、3月21日の降雨で最大となり24時間の降下量が5300メガベクレルとなり、1963年の1年間の量と比較して2.8倍となったというニュースがありました。この1963年とは、どういう年だったかといいますと「部分的核実験停止条約」が締結され、1963年の1年間で178回の核実験が行われました。その年のセシウムなどの放射性降下物の量はその他の年と比較して突出して多く、東京での年間降下量が1924メガベクレルになったそうです。1963年以後は地下核実験が主流となり放射性降下物は激減していきます。このことを考えると3月21日の降下量が如何に異常であるかが、わかると思います。
 セシウム137は半減期が30年と長く、一度排出されたセシウムは地表などに蓄積しまいます。また、セシウムと名のつく物質でも半減期はだいぶ異なるようです。セシウム137の半減期は30年ですが、セシウム134は2年、セシウム135に関しては230万年にもなるそうです。もっとも福島第一原発の状況が安定し、新たな飛散がなければ、雨などで拡散していき問題は小さくなるのだと思います。関東地方での放射性降下物はだいぶ減少しているとのことで安心はしておりますが、この問題は調べれば調べるほど怖くなります。直ちに健康被害がある状況には無いと思いますが、子供を持つ親としては不安です。一刻も早く福島第一原発が安定的な状況になるよう祈る気持ちでいっぱいです。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/76


事務所通信 H23.04

April 1, 2011 4:01 PM

3月11日に起きました東日本大震災におきましては、犠牲者の方々のご冥福をお祈りしますと共に、現在も不自由な生活を余儀なくされている被災者の方々へ、心よりお見舞い申し上げます。

 テレビで繰り返し放映されていた津波が押し寄せる映像は、自分の津波の概念をはるかに上回っているものでした。場所によっては、ビルの5階まで水に浸かった町もあるようです。町の惨状を見て、本当に復興できるのだろうかと考えてしまいますが、淡々と復興に向けて活動している日本に対し、世界が絶賛しているのは意外でした。日本人は、私たちが普段考えているよりもタフなのかなと思います。繰り返し流されるAC(公共広告機構)のコマーシャルで、「日本は1つのチームです。」というものありますが、こういう時には精神論が大変重要なのだと思います。戦後の焼け野原から現在の日本を築き上げた日本人ですので、時間はかかっても復興は必ずできると信じております。
 しかし、津波までは自然災害ですが、原子力発電所の問題は根が深いです。地震当初に東京電力職員の大半が避難したとのニュースを聞いたときには怒りを覚えました。避難して解決するものでは無いことは明白だからです。原子力発電所に対する自衛隊の動きも当初は非常に遅かったように感じます。政治主導を前面に出した民主党政権と官僚の軋轢(あつれき)が大きかったのでしょうか。しかし、その後の政府主導になった福島第一原発への消防庁や自衛隊の対応には頭が下がります。なかなか問題解決には至りませんが、数年後には解決していることを切望いたしております。その間に放射能の被害がどの程度出るかなど、今後の日本の生活や経済環境に大きく影響が出る可能性があります。現在の状況では、あまり神経質にならなくても良さそうですが、海外の見方は「日本=放射能」といった風潮が多いようで、輸出関連の産業や観光業に大きく影響が出ております。また、今回の地震で再認識したことは、世界の産業が想像以上に密接に関係していることです。福島県の精密機器の工場が被災することにより、アメリカのGMの工場がストップしたり、アップル社のアイパッドが生産できなかったりしているそうです。また、水などのペットボトル飲料が不足しておりますのは、実はペットボトルのキャップを作っている工場が被災したためだそうです。
 次の段階で起こりうることは、復興資金ねん出のための国債大量発行による国債の暴落です。今回の地震と原子力発電所の問題で、日本のカントリーリスクが高まっております。現在の919兆円という日本の国債などの借入金の残高は、先進国の中で突出して高い状況です。日本の政府債務残高のGDP比率(OECDの2011年予想)は200%を超えてしまうようです。100%を超える主要国はイタリア(約130%)とギリシャ(約140%)くらいです。また、為替も80円台前半/US$で日本の現在の状況から考えて、高止まりしているように思えます。
 東日本大震災の影響により景気が多少悪化するのは必然だと思いますが、日本経済を根底から覆すような経済的な津波は何としても回避したいです。また、この震災により傷ついてしまったこの国をなるべく早く復興させたいと切望しております。そのために、自分ができる電気の節約やできる範囲の寄付などの小さなことから、行っていこうと思います。また、日本経済のためにも自粛ムードから日常に戻ることが大事だと思います。みんなで日本を元気にしましょう!

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/74


事務所通信 H23.03

March 1, 201111:00 AM

早咲きの桜が満開となっております。
いよいよ本格的な春到来といったところ、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 チュニジアから始まった中東の反政府デモは、中東各国に波及し混乱を深めております。今回の反政府デモの原因は民衆の政府に対する不満の鬱積にあることは明らかでしょうが、それを助長したのがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)だと言われております。このSNSというのは、インターネット上で人々が交流するサイトで、日本ではミクシーが有名ですが、世界的にはフェイスブックと呼ばれるサイトが有名です。利用者は自分の趣味などを登録しておき、共通の趣味を持った他の複数の利用者との関係を築きながら、情報の交換や共有のために利用します。このSNSによる仲間への呼びかけや口コミが、中東各国に反政府デモが一気に波及した一因となっているようです。
 90年代初頭のベルリンの壁の崩壊から始まった東欧の共産主義国家が倒れた一因が、西側からのラジオやテレビの放送だと言われておりました。西側から流れてくる豊かな暮らしの情報と東側の民衆の置かれている状況に対する不満が爆発したのだと思います。国境に壁を設けても電波は国境を越えていきます。それが、現代ではインターネットで一個人が同一の目的を持っている人たちに情報を発信できるようなりました。今回の中東の一連の反政府デモは、現代社会の象徴的な現象です。王族や独裁的な指導者が支配している中東諸国で、民衆の高い失業率やインフレに対する不満はピークに達していたのだと思います。
 かつての東欧のように、中東のイスラム諸国が民主的な国家として生まれ変わるのでしょうか。エジプトでは約30年間続いたムバラク政権が倒されましたが、全権は軍が掌握しても内閣はムバラク前大統領の時と同じシャフィク首相が率いており、内閣改造をしたにも関わらず依然として主要閣僚は留任するような状況です。大規模な抗議デモが現在でも起きているとのことですので、状況は流動的なのでしょう。しかし、時代が動きそうな予感のする今回の騒動は、今後も注視していかなければならないと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/72


事務所通信 H23.02

February 1, 201112:55 PM

立春とは申しますが、まだ寒さ厳しき日が続いております。
皆様、風邪など召されずにお過ごしでしょうか。

今月は、平成23年の税制改正大綱に関して目立たない個所ではありますが、私が20年来不満に思っていた税制の改正が含まれております。それは、「更正の請求期間の延長」です。現在の税法においては、税額を増額する「修正申告」は、5年間行わなければなりません。しかし、税額を減少させる「更正の請求」の期限は1年間だけしか認められておりません。1年を超えて更正の請求をするためには、「嘆願書」という形で行うしかありません。「嘆願書」は、あくまでも課税庁が判断するもので、納税者は権利として提出することはできないのです。
つまり、修正申告の義務は5年で、更正の請求の権利は1年しか認められていないということです。とても民主的な制度ということができません。また、この修正申告になるか更正の請求になるかは、その年分の修正個所の合計で決まります。例えば、税務調査などで3年前に60万円の売上が計上漏れ、4年前に50万円の経費を計上し忘れたケースでは、3年前が売上計上漏れ60万円の修正申告、4年前については一年を超えた更正の請求なので、嘆願で対応しなければなりません。税金が還付されるかどうかは、税務署長が決めます。しかし、売上計上漏れも経費未計上も同じ3年前に起こったとすると売上60万円-経費50万円=課税所得増加額10万円ということになり10万円の修正申告になります。つまり、経費50万円は問題なく売上計上漏れの金額から控除することができるのです。実務では当たり前ですが、よく考えると不公平な扱いだと思います。
諸外国の税制を見ても修正申告の期限と更正の請求の期限が異なるのは珍しいケースといえます。長年この修正申告の期限と更正の請求の期限が異なることについて、専門家の間でも議論がされておりました。一昨年、税理士会主催の税法学の大学教授が講師を務めた「更正の請求」に関する研修会に出席しましたが、更正の請求期限が1年しか認められていない理由として、その講師が挙げていたのは国家の財政的な理由のみであり、法的に合理性のある根拠は皆無でした。
 以上のように戦後に近代的な税制が制定されて以来、矛盾として存在し続けた更正の請求の期間が、税制改正大綱で下記のように表記されました。
平成23年税制改正大綱(抜粋)
納税者が申告税額の減額を求めることができる「更正の請求」については、法定外の手続により非公式に課税庁に対して税額の減額変更を求める「嘆願」という実務慣行を解消するとともに、納税者の救済と課税の適正化とのバランス、制度の簡素化を図る観点から、更正の請求を行うことができる期間(現行1年)を5年に延長し、併せて、課税庁が増額更正できる期間(現行3年のもの)を5年に延長します。
これにより、基本的に、納税者による修正申告・更正の請求、課税庁による増額更正・減額更正の期間を全て一致させることとします。
また、当初申告時に選択した場合に限り適用が可能な「当初申告要件が設けられている措置」については、事後的な適用を認めても問題がないものも含まれていることを踏まえ、更正の請求を認める範囲を拡大します。
 この大綱通りの税制改正がされることを切に望んでおります。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/69


事務所通信 H23.01

January 1, 201112:50 PM

初春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 

今月も例年どおり2011年の経済見通しに関する論文を紹介したいと思います。ご紹介するのは、野村證券株式会社金融経済研究所が昨年の12月10日に発表した「中期経済見通し2011 列島再編:地域多様性が生み出す日本の活力」という論文です。一般的な経済見通しではなく、これからの日本のあり方に関して積極的な提案をしている興味深いものです。野村証券のホームページ(http://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20101210/20101210.pdf)からダウンロードできますので、興味のある方はご覧になって頂きたいと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/67


事務所通信 H22.12

December 1, 201012:48 PM

今年も師走となり一年が矢のように過ぎ去って行こうとしております。 
なにかと気忙しい毎日ですが、皆様は如何お過ごしでしょうか。

最近、日本が将来どのような方向に進むべきかという漠然としたことを考えております。日本を含めた先進国は、今後低成長が続いていくのではないかと思います。技術が進歩し、先進国で画期的な商品が売り出されたとしても、生産などがすぐにBRICsなどの国々に産業移転し、瞬く間に価格が下落していく。企業が一つの製品で利益を上げられる期間がますます短くなっていくのではないでしょうか。
そのような中で、ミスター円と呼ばれた元財務官の榊原氏が興味深いことを著書の中で書いておりますので、ご紹介させて頂きます。榊原氏は、グローバル化がますます進んでいく世界において、日本が目指すべき「国のかたち」のモデルとしてフランスを取り上げています。行き届いた福祉国家としてよく例に挙げられるのは北欧諸国ですが、これらの国は人口も少なく日本と比較するのは難しい。フランスは人口6500万人で国の規模としてはかなり大きいですが、福祉国家を実現しています。また、従来日本では会社や家族が福祉を担っていましたが、現在は、非正規雇用者が労働人口の1/3程にまで上昇しており、核家族化もますます進行しております。そのような中で、家族や地域社会がセイフティーネットとして機能しなくなっており、高負担ではありますがフランス型の政府によるセイフティーネットの拡充が必要だと榊原氏は説いております。
もう一つフランスに関する興味深いデータがあります。市場所得ベースの貧困率を日本とフランスで比較しますと日本が16.5%に対してフランスは24%になります。これに税を徴収し、各種手当を再配分した実質手取りのベースでの貧困率は、日本は13.5%であるのに対し、フランスは6%にも下がります。日本は微減に対し、フランスは劇的に貧困率が減少しております。これはフランスの所得再配分の方が、格差を是正する機能が高いということになります。フランスでは、所得税を払っている割合は国民の半分程度であり、日本の消費税にあたる付加価値税の税率は19.6%(医療品や食品、書籍などは軽減あり)だそうです。しかし、年金や健康保険、各種手当などは日本以上に充実しているとのことです。私がフランスのニュースで驚いたのは、年金改革問題で若い人たちがデモを行っていたことです。私の感覚では、手厚い年金制度は若年層に負担を強いることになるので、通常若者は年金改革に賛成すると思いますが、フランスでは逆のようです。
日本が、フランスのように大きな政府を選択するかどうかは充分な議論が必要ですが、低成長でも豊かな社会を作るヒントとしてフランスなどのヨーロッパ諸国を参考にするのは良いことだと思いました。それと同時に日本に住む私たち自身も、自分にとって幸せな生活とは何かを考えるべきなのだと思います。私が学生の時に、ヨーロッパを約2ヶ月間の旅行をしたことがあります。その時に出会ったヨーロッパの若い人たちが、とても質素に生活していることがとても印象的でした。しかし、その質素な中でもキチンとした自分の考えを持っている人が多く、豊かに生活していたように思います。
思えば、最近の若い人たちが消費をしない、高望みをしない、草食系だとの批判もありますが、低成長時代の一つの生き方のような気がしてきました。日本の成長期の考え方は、これからの低成長時代では通用しなくなるのだと思います。私自身もビジネスのやり方や展望の描き方など、発想を進化させていかなければと危機感を抱いております。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/65


事務所通信 H22.11

November 4, 201010:35 AM

日に日に秋が深まる季節となり、少しづつ木々が色付き始めました。
皆様は、如何お過ごしでしょうか。

最近、日本と中国の関係がギクシャクしてきました。尖閣諸島問題で日中の溝が深まったことで始まったレアアースの禁輸はいまだ解除されておりません。自動車、テレビを初めとするハイテク製品を製造するために無くてはならない素材で、その生産量の97%が中国によるものだそうです。我が国の基幹産業に必要不可欠なこのような素材の国家的な備蓄体制はなぜ、確立されてなかったのでしょうか。日本と違い中国は、トップ外交で世界中の国から資源を確保していっております。それに対して日本の対応は、レアアース禁輸という拳銃を突き付けられるまで、自分の置かれている立場がわからなかったのでしょうか。最近になって、政府もレアアース対策としてモンゴルやベトナムなどに対して本格的な対応策を建て始めておりますが、新たな鉱山からレアアースが産出されるまでには相当の期間が必要となります。
レアアース禁輸問題で、やっとチャイナリスクを現実のものと認識し始めた各業界は、ようやく重い腰を上げたようです。生産設備としての中国に依存しきっていたアパレル産業も徐々に中国のウエイトを他のアセアン諸国にシフトを始めたそうです。
それでは、中国という国はどのような国なのでしょうか。中国の全人口は約13億人とされておりますが、一人子政策により戸籍を持たない人も相当数いると思われているために、本当の人口は誰もわからないというのが実情です。また、あまり知られておりませんが、その約13億人の中で共産党員の数は、2010年で7799万人とのことです。つまり、中国人の5.5%の共産党員が中国を支配しているということです。残りの94.5%の人々には選挙権もありません。また、中国の軍隊である人民解放軍は、中国の国家的な軍隊ではなく、共産党の軍隊だそうです。ちなみに未だに「人民解放軍」というのは、まだ台湾を解放していないからだそうです。近年の中国の目覚ましい経済発展により、富を得た層と相変わらずの貧困層との格差は日に日に拡大しております。中国国内での暴動も2005年に年間8万7000回とも言われておりますが、日本では想像のできなくらいの鬱憤が中国国内に存在しているのでしょう。しかし、富を得た共産党のエリートでも汚職などの不祥事に枚挙にいとまがありません。北京市検察機関が把握しているだけでも90年代半ばから2008年までの間に2万人弱の汚職官僚が海外逃亡をしており、持ち去られた金額は12兆円に達するそうです。
このように中国国内において人民の不満が臨界点にまで達しつつある状況において、中国に依存し続ける日本が生き延びる道があるのでしょうか。オイルショックを切り抜けた日本人の英知に期待したいと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/63


事務所通信 H22.09

September 2, 201010:32 AM

9月に入りましたが、暑さは相変わらずでございます。
過ごしやすい季節が来るのを待ちわびておりますが、皆様はどうお過ごしでしょうか。

最近、私はトレッキングを始めようと思っております。きっかけは、この9月の上旬にお世話になっている会社の社員旅行に同行させて頂くことになり、その旅行が「屋久島での登山」というとても社員旅行とは思えないような本格的な企画です。登山は、朝4時半にホテルを出発して、ホテルに戻るのは午後6時とのことです。
 トレッキングシューズは本格的なものを購入し、屋久島旅行前に靴を慣らすために高尾山に行きました。高尾山は、私が小学生の頃に父とよく来た場所で、何回も登った経験のある山です。しかし、大人になってからはリフトやロープウェイを使わずに登ったことは無かったものの、簡単に登れるものと思い勢い果敢に登り始めたところ、顔は真っ赤になり、息が続かずゼイゼイという状態で、何度も休憩をしながら山の中腹にあるリフトの駅まで行き、そのまま下りのリフトで帰ってきました。とても屈辱的で、自分がこんなにも体力が衰えてきたのかと落胆してしまいました。これから20年から30年間を一線で仕事をしていく為には、体を鍛える必要があることを痛切に感じました。
そして、リフトで下ってきた屈辱の日から2週間後にもう一度、高尾山にチャレンジしました。初めから息を整えながらゆっくり登り、特に歩幅を小さくして足をあまり上げないように登りましたところ、なんと今度は休憩なしで山頂まで登ることができました。2度目は高尾山だからと言って油断せずに、「山での疲れないための無駄のない歩き方」という資料を熟読して登った結果です。歩き方次第で、こうも結果が変わるとは驚きです。
高尾山は、600mほどの里山と言われるような高さの山です。屋久島は1200mほどあるというので、ウォーミングアップ程度の経験なのですが、2週間前の落胆からは解放されました。しかし、体力が衰えているのは事実です。これからの20~30年を乗り切るために必要な体力は持久力だと思います。そのため、筋力トレーニングよりもトレッキングやマラソンなどのスポーツが良いかなと思います。皆様も秋に向けて何か新しいことを始められたら如何でしょうか。来月の事務所通信では、屋久島での出来事をお伝えしたいと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/61


事務所通信 H22.08

August 1, 201010:27 AM

今年の暑さはことのほか厳しいように感じられます。
皆様におかれましては、夏バテ予防にどのような対策をされているのでしょうか。

一か月程前から我が家では、トイプードルという犬を飼い始めました。私は、子供の頃から3匹の犬を飼った経験がありますが、室内犬を飼ったのは初めてです。私は大きな犬が好きなのですが、10歳と8歳の娘達が世話をすることが前提なので小型犬ということになり、ならばせめてスマートでお洒落なイタリアングレーハウンドという犬を希望したのですが、娘達には痩せ過ぎているから抱いても癒されないと反対され、最終的に見ていて一番癒されるという理由でトイプードルになりました。また、長女がアレルギーを持っているため、毛が抜けないというのも条件に合いました。その犬を買うまでは、家族で毎週ペットショップ巡りをしていましたが、同じトイプードルでも性格はかなり違うようです。我が家で買った子犬は、生後3か月でしたが、ペットショップで既にトイレのしつけは殆どできていました。子犬を買う時に、併設されているショップで必要な小物などを買いましたが、月齢3~4ヶ月の子犬専門のミールセット(約1カ月分)が1万3千円也。牛乳を子犬にあげてはいけません、犬用の粉ミルクをあげて下さいとのことです。もう既にお犬様状態です。私が子供のころに飼った初めての犬は、ごはんに味噌汁をかけてあげていたなと思い出し、ずいぶんと犬の飼い方も変化したのだなと感心してしまいました。私もペット業界の思惑に見事はまってしまっております。
また、しつけの本を読むと「叱るときに、犬を叩いてはいけません。」と書いてありました。子供のしつけの本を読んだ時も同じことが書かれてあり、思わず笑ってしまいました。この他にも犬のしつけに関する興味深いものがありました。ひとつは、食事に関してのことですが、人が食べた後に犬に餌をあげるようにしなければなりません。この順番が逆になると、犬は自分が人より偉いと思ってしまうそうです。もう一つは、犬が餌を食べている姿を見ていてはいけないとのことです。これは、犬の立場から見ると人が餌を欲しがって犬に待たされていると思うようです。
さらに、犬は家族に順番を付け、自分は絶対一番下にならないとのことです。私の私見ですが、犬を含めた家族の中で一番年下の8歳の娘が最下位になっているようです。その下から2番の順位を10歳の長女と犬が競っている状況なのではと勝手に想像しております。娘のわがままから始まった我が家の犬騒動ですが、飼ってみるととても可愛く、朝は30分早起きして犬と遊び、夜にはお酒を飲みながら犬と戯れるのが日課となってしまいました。
最後に、我が家の家族会議で、犬の名前はいろいろ候補がありましたが、私が提案した「ラフ」という名前に決まりました。このラフという名前は、私の一番好きなシングルモルトウィスキーの「ラフロイグ」から取りました。二人の娘は、ラフという名前がお酒の名前だということをまだ知りません。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/59


事務所通信 H22.07

July 5, 201010:32 PM

夏空が眩しく感じられるようになりました。
暑い日が続いておりますが、皆様はどうお過ごしでしょうか。

先日、長野県のお寺で、ダライ・ラマ法王14世のチベット式仏像の開眼法要と法話会に出席しました。今回のダライ・ラマ法王の来日は、2008年のチベット暴動をめぐって北京五輪の聖火リレー出発地点を辞退した長野の善光寺を訪問するためのものだったと報道されております。善光寺でも記念法要を行ったそうです。私が今回伺った行事は、ダライ・ラマ法王の仏師が制作した大きな仏像の開眼法要でした。その仏像の内部には、ダライ・ラマがお持ちになったご本尊(小さな仏像)が入っております。また、この仏像の製作過程はインターネットで見ることができますが、この記録は学問的に大変貴重な資料だと思います。
さて、ダライ・ラマ法王に関してですが、チベット仏教の最高指導者であり、チベット政府の元首となります。しかし、現ダライ・ラマ法王14世は1949年からの中国共産党の侵攻によるチベット動乱でインドに亡命したため、インドに樹立されたチベット亡命政府の元首となっています。輪廻転生を信じるチベット仏教では、ダライ・ラマ法王がお亡くなりになると50日後に生まれ変わり、その新たにお生まれになったダライ・ラマ法王が5歳になった時に高僧達がチベット中を探し回るという話はとても有名です。ダライ・ラマ法王が亡くなった後の5年間は、チベットには最高指導者がいないことになります。
私がダライ・ラマに興味を持ち始めたのは大学生の時で、インドのラダック地方(中国とインドに分断されたチベットに唯一自由旅行ができた地域)への旅行がきっかけでした。当時のある雑誌の中で、ダライ・ラマ法王が記者から失礼な質問を受けておりました。「法王は、チベット仏教の最高指導者ですが、この世界には多くの宗教が存在し、それが元になって戦争が起こっています。この現実をどうお考えでしょうか?」この質問に対し、ダライ・ラマ法王14世は、「花は一本でも美しい、それが花束になればなおさら…。」と笑顔で答えたそうです。その大らかさに、当時の私は感動したのを覚えております。今回の法話の中でも、宗教間の紛争に関して、人間が作った争いは、人間が解決できるはずと対話の重要性を説いておられました。また、般若心経のお話もされておられましたが、自分は仏教徒と言いながら、仏教思想を殆ど知らないことが恥ずかしく思いました。お葬式と法事の時だけの仏教ではなく、思想も含めて少し勉強をするべきだなと思いました。
今回の行事では、ダライ・ラマ法王から4メートル程の距離でお話を聴けたのは大変光栄なことです。仏教の話に止まらず、日本の若い人に対する期待など興味深い話が多くありました。そして、20年前に見た写真と殆ど変わらない姿は大変若々しく、大変なご苦労を経験されてきた人とは思えない明るさは、その存在そのものがチベットの人々の希望なのだと思いました。大変貴重で幸せな時間を過ごすことができました。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/57


事務所通信 H22.06

May 31, 2010 2:02 PM

青葉若葉の美しい季節になりました。
皆様は、どのようにお過ごしでしょうか。

 今月は、社民党の福島氏が罷免を受けた原因の沖縄の基地問題について考えてみたいと思います。沖縄における基地問題の根底にあるのは太平洋戦争の時に最大の被害を被った事と本土からの裏切り(本土決戦なしに無条件降伏)という歴史的な問題だと思います。そして、現在の日本における米軍専用施設の面積としては、沖縄県が全体の74.23%を占めており、沖縄県民の負担感は相当なものだそうです。1952年から2007年までの間に在日米軍の公務内外を問わずおこした事件事故件数は20万回、その事件事故に巻き込まれて死亡した日本人は1,074人だそうです。この数字には1972年までの沖縄返還前の数字は入っていないとのことですので、沖縄県民の米軍に対する思いは相当なものだと想像できます。
 しかし、沖縄の経済を少々調べますと一人当たりの平均所得金額としては都道府県の中で最下位であり、全国平均の70%程度となっています。失業率は、全国平均が4.0%に対して沖縄県は7.4%となっており、雇用についても厳しい状況に置かれていることが理解できます。この沖縄の経済において基地があることの経済効果は、まず基地内で就業している日本人の数は8,883人(2009年)となっており、1年間に給料として支払われた金額は総額300億円以上となるそうです。また、米国の軍人、軍属の人々の約3,000人は民間地域で生活しているため、その家賃や生活用品などは、沖縄の地元商店などで購入されます。また、沖縄には軍用地の地主が3万人以上いるそうですが、その地主達に支払われる年間の借地料は581億円にもなるそうです。
 また、人口に関する興味深い記事がありました。日本の人口を1950年と2005年で比較しますと8300万人から1億2,800万人へ約1.5倍増加しております。3大都市圏(東京・大阪・名古屋)以外の県の平均増加率1.18倍です。ところが、沖縄県を見ますと70万人から135万人(1.92倍)に増加しております。この増加率の差は、観光開発による部分もあるかもしれませんが、戦後沖縄独自の原因である基地の存在が大きいのではないでしょうか。また、沖縄県内の人口に関しては、名護市を含む北部の人口は、1950年の14.5万人から2005年の12.7万人に減少しています。観光地として脚光を浴びている宮古と石垣の人口も11.8万人から10.6万人と減少しています。一方、基地があり住みにくいはずの中部は、19.8万人から57.7万人と2.9倍もの増加率となっています。このことからも沖縄県の経済が基地に依存していることは明らかなのではないでしょうか。
 社民党の言う普天間基地の県外、国外への移転については、県民感情を代弁しているに過ぎず、沖縄県の経済、人々の暮らしをリードしていくようなもので無いと思います。仮に県外あるいは国外への移転が成功したとしても、沖縄県の経済が停滞し、失業者が増大するようなことでは、沖縄県民の願う安全で幸せな生活とは程遠いのではないでしょうか。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/55


事務所通信 H22.05

May 8, 201011:42 AM

若葉青葉をわたる風も快く感じられます。
皆様は、この素晴らしい季節をどうお過ごしでしょうか。

先日、私の中学時代から大ファンだったゲイリー・ムーアというギターリストのコンサートに、妻と一緒に行ってまいりました。私の中学時代と高校時代には、ずっとバンドでギターを弾いていました。その時に一番憧れていたギターリストがゲイリー・ムーアでした。文化祭などのライブでは、そのゲイリー・ムーアのギターソロを一生懸命真似ながら弾いていたのを思い出します。
久しぶりに見た憧れのゲイリー・ムーアは、だいぶ歳を取った気がしました。私が高校を卒業して23年も経つので、歳を取るのは当たり前ですが迫力のあるギターソロは全く変わっていませんでした。歳を取ったのは、ゲイリー・ムーアだけではなく、そのファンも同様に歳を取りました。コンサートに来た観客もほとんどが40歳から60歳位までの人でした。一般的なアーティストではないので、たぶんその観客のほとんどが若いときからギターを弾いていた人なのだと思うと、とてもうれしくなります。白髪交じりのオジサンたちが、ノリノリでコンサートを楽しんでいる光景は微笑ましいものです。私もコンサートの間は、気持ちが完全に10代に戻っておりました。
40歳になって思うのは、30代は自分の仕事と小さな子供の子育てで、自分のことを考える余裕は全く無かったように思います。40歳になって、やっと自分自身を取り戻す余裕が出てきたように感じます。以前から興味のあった絵画や写真、音楽、楽器などを楽しむ時間も増えてきました。また、同居している母の協力で、妻と二人で出掛けることも多くなりました。今までの経験で、物事の判断などにも余裕が出てきました。たぶん40代は、人生の中でとても充実感のある良い時期なのかなと思います。また、自分が若い時に傾倒したものは、時間が経っても自分のルーツのような大切なものだと思います。私は、社会人になって学生時代の憧れだった高価なギターを購入しましたが、一番好きなギターは高校時代に毎日弾いていたギターです。
今回のコンサートでは、忘れていた10代の時の自分を思い出すことができ、とても有意義でしたが、私の付き合いでコンサートに連れて来られた妻は全く興味がなく、観客が総立ちの中、一人座って居眠りをしておりました。この大音量の中でよく眠れるなと感心しながらも、付き合ってくれた事を思わず感謝してしまいました。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/53


事務所通信 H22.04

April 2, 201010:35 AM

誠にのどかな春のよい季節となりましたが、
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 
 前回の事務所通信では、技術の進歩が格差社会を生んでいるのではないかという意見を書かせていただきました。技術の進歩により人手が必要なくなるという点は事実だと思いますが、技術の進歩は我々に夢を与えてくれます。つい先日も電気自動車の産学共同プロジェクトに参加している企業の社長様から面白いお話を聞かせて頂きました。
 電気自動車と言えば、昨年三菱自動車で量産化された「i-MiEV」という電気自動車が話題になりましたが、まだ一般の人には関係のないような商品だと考えておりました。しかし、その方の話を聞いて非常に電気自動車に興味を持ちました。その産学共同プロジェクトは、電気自動車研究の第一人者である慶應大学の清水浩教授を中心にして、インホイールモーターという技術を使った電気自動車の開発を行うとのことです。インホイールモーターとは、タイヤの中にモーターを組み込むことによって高いエネルギー効率、空間利用効率の拡大などの利点があるそうです。面白いと思いましたのが、このモーターが一つで約100馬力の力を出せるそうです。自動車は通常4輪なので400馬力の車ができるそうです。また、モーターはタイヤの中にありますので、ボンネットの中に入るのはエアコンのみだそうです。また、ポルシェ911ターボより早い電気自動車を作るというコンセプトで「Eliica」という8輪車の電気自動車が開発されました。モーター出力800馬力で最高速度が370Km/h、一回の充電で300km走れるそうです。一度、是非乗ってみたいものです。
 電気自動車の可能性はこれだけではなく、電気で制御しやすいという所に利点があるそうです。清水教授は、「将来は自動車という言葉が、他動車という言葉になるのではないか」と言っております。つまり、自分で運転しなくても車に目的地を伝えれば、自動的に車が目的地に連れて行ってくれるような時代が来るというのです。想像してみますと、車に乗り込んでナビに目的地を設定して「発進」ボタンを押せば、後は到着するまで何をしていても良いのです。お酒を飲んでも、飲酒運転にならないのでしょうか。時間貧乏の私としては、是非とも実現して頂きたい技術です。現在では、既に公道実験を行っているそうです。現在の段階での問題点は、急な飛び出しに対応できないことがあるようですが、センサー技術の改良などを行って実現を目指すそうです。そのようなことまで考えますとガソリン車のようにエンジンが高温になるような方式よりも、電気自動車の方が制御することに関して現実的なのだそうです。
 新しいものが普及するまでに要する期間に7年というものがあるそうです。携帯電話や薄型テレビなども7年で普及したそうです。そう考えると2009年に「i-MiEV」が発売され、去年を日本の電気自動車元年とすると6年後には、電気自動車は相当普及しているのでしょうか。新しい技術で日本の未来を、夢の多い世界にしてもらいたいものです。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/51


事務所通信 H22.03

March 5, 2010 1:01 PM

日増しに春らしくなってまいりました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 
先日、農協の確定申告に関する無料税務相談会に参加しました。近くに飲食店が無い場所だったため、昼食時に農協の職員の方が近くの食堂に車で案内して頂きました。昔ながらの食堂といった感じの店でしたが、昼時ということもあり、辺ぴな場所に関わらず、かなりお客さんが入っておりました。その食堂のメニューの裏に、その食堂の歴史が写真入りで説明してありました。昭和43年○○商店開業、昭和44年○○食堂開業、二年間の建設期間の末、昭和55年○○ビル完成、○○食堂新装開店。小さな商店が大きくなっていく過程がわかり、大変微笑ましく感じました。
 その昭和55年という年は、私が小学校五年生の時です。もちろんパソコンも携帯電話もインターーネットもありませんでしたが、今から思い出すと商店街が活況で、街がワサワサしていたのを覚えております。その食堂のように、普通の人が努力をして幸せになれる良い時代だったのだと思います。
 最近、特に感じることは、だんだん人が必要無くなってしまうと言う危機感です。例えば、昔は駅の改札にはたくさんの駅員がいて、切符を切っていました。銀行でも以前はたくさんの銀行員がそろばんを使って計算しておりました。会計事務所は、手書きで帳簿を作成していました。
 時代が進み、今はインターネットやコンピューターが人々の仕事を簡略化させ、携帯電話でいつでもどこでも連絡が出来るようになりました。現代の人々はそんな便利な道具を使いこなし、昔の何倍もの仕事をしているのだと思います。言い換えるとそれだけ人が必要無くなったということでしょう。格差社会の本当の問題は、政治では無く技術の進歩なのだと思います。
 ますます科学技術が進歩していこうとする現代において、今後の社会がどのように変化していくのかを想像すると怖い気がします。20年後の世界がどのようになっているかは、誰もわかりませんが、資本家と優秀な技術者以外は職が無いというような社会になってほしくないものです。楽観的に考えると、日本の少子化を科学技術の進歩が補い、一人当たりの業務効率を飛躍的に上げてGDPを増やすということになったら良いなと思います。
時代を巻き戻すことは出来ません。私たちは、与えられた環境や社会の中で生きて行けるように、日々研鑽していくことが必要不可欠なのだと思います。また、不可能を可能にしてくれる科学技術の進歩は、人々のためのものであり、人々を幸せにしてくれるものだと信じたいと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/49


事務所通信 H22.02

February 2, 2010 3:56 PM

立春とは言え、まだまだ底冷えのする寒い日が続いております。     
皆様におかれましては、お元気にお過ごしでしょうか。
早いもので、今年ももうすぐ所得税の確定申告の時期になってしまいます。毎年この時期になりますとソワソワとして落ち着かなくなってしまいます。皆様にも確定申告のことで、お声をお掛けする機会が増えると思いますが、どうぞよろしくお願い致します。
 私は最近、出先でインターネットを利用するために、アップル社のアイフォーン(iPhone)を購入しました。もちろん普通の携帯電話も非常に進歩しており、インターネットを利用することができますが、どうしても使い方に制限があります。アイフォーンは普通の携帯電話と違い、手のひらサイズのインターネットデバイスに電話がついたようなものです。
 アイフォーンも普通の携帯電話も一長一短があり、なかなか購入に踏み切れないでいたのですが、お客様や仲間の税理士でも携帯電話とアイフォーンを二つ持っている方が多く見かけられるようになってきたので、私も真似をして二つ持つことにしました。電話は、今までのように普通の携帯電話を使用し、インターネットはアイフォーンを使用するという使い方です。アイフォーンを使用してみると、何で今まで購入しなかったのか後悔するほど使いやすいものでした。特にインターネットが早く、パソコンと同じように快適に使用できます。画面は小さいのですが、直観的な操作で自由に拡大することができるのでストレスがありません。また、メールに添付されたPDFなどの書類も十分に見ることができます。これで出先でのメール返信なども容易にすることができるようになりました。私はまだ使いこなしている訳ではないのですが、ビジネスに利用できるようなソフトが沢山あるようです。とても小さなデバイスですが、仕事のスタイルを変えてしまう可能性すらある魅力的な商品です。
 ただ、妻から「何で電話を2台持つの?」という問いに対して、必要以上にドキドキしながら「最近使っている人がたくさんいるんだよ」と説明している自分が、「みんな持っているから私もDS(任天堂のゲーム機)が欲しい」と言っている娘と似ているなと思い、冷や汗を掻いてしまいました。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/47


事務所通信 H22.01

January 7, 2010 3:27 PM

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
 2009年もあっという間に過ぎ去り、今年は2010年となりました。次の10年の幕開けとなります。
2010年代はどのような時代になるのでしょうか。地球温暖化の問題は年々深刻になっていく現状を考えると、環境技術大国である日本が活躍する場はたくさんあるのではないでしょうか。最近話題になっている電気自動車に関してもガソリンスタンドやコンビニエンスストアに急速充電器が設置されるなど、インフラが整備されつつあります。また、家庭用の太陽光発電に関しても、現在は余った電気を安く電力会社へ売ることしかできなかったことを、電気自動車のバッテリーに蓄えることが可能になり、無駄なく電気を使えるようになるということです。かつて石炭の時代から石油の時代に変わっていく過程で新しい産業が生まれたように、この10年で新しい産業が日本に芽生えてくれたらと期待しております。
 また、当事務所に関しましても次の10年をどのように進むかを考えております。2002年から武藤綜合法律事務所に合流し、他分野の専門家と切磋琢磨することで他の税理士事務所にはない幅を持たせることができたと自負しております。その上で、次に何をするかを日々考えております。まだ、皆様に発表するような段階にはありませんが、現状に甘んじていたのでは発展はありません。次の10年間で士業の世界も怒涛のごとく変化していくことでしょう。その中で、それぞれの事務所が、いろいろな形態で進化していかなければ、生き残れないと考えております。
 この2010年が皆様と当事務所の次の10年間を切り開くキッカケの年になればと思います。今年も皆様に負けないように、当事務所もスタッフ全員気合いを入れて業務に励みたいと思います。本年も変わらぬお付き合いを、どうぞよろしくお願い致します。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/45


事務所通信 H21.12

December 1, 2009 1:24 PM

朝夕冷え込む季節になりました。皆様は、お元気にお過ごしでしょうか。

 早いもので今年もあとわずかとなってしまいました。昨年の年末は派遣村のニュースなど不景気を象徴するような暗いニュースばかりでした。今年は良いニュースの多い年末になってほしいものですが、再び経済の状況が不安定になってきたようです。
 さて、先日、ソプラノ歌手である柴田智子さんのリサイタルを観に行きました。場所はHAKUJYUホールという原宿に近い会場でした。新しいホールで、室内のデザインも斬新な会場でした。何より椅子の座り心地が良いのが印象的でした。帰ってからホームページを確認してみるとリクライニングシートにもなるようです。クラシックをリクライニングシートで聞いたら、気持ちよく寝てしまいそうですね。少々脱線してしまいましたが、このリサイタルはピアノとソプラノ、曲目によりマンドリンが入るという少人数の構成です。300人位入るホールで、マイクを使わずに肉声だけで歌うその声は聴衆の心にストレートに入ってくるようです。使われたピアノは、スタンウェイのコンサート用のとても長いグランドピアノです。当然、コンサート用ですから大きな音で迫力があったのですが、その音に声が全く負けていませんでした。体全体がまるで楽器のようでした。以前、声楽を勉強している友達から聞いたことがありますが、声は口から出すだけではなく、頭の上からも出すのだそうです。天井からの歌声とでも言うのでしょうか、その友達の言っていたことがやっと理解できたような気がしました。このリサイタルの中で、知っていた曲はわずか4曲だけでしたが、大満足の演奏でした。
 世の中には楽器が数多くありますが、どんな高価な素晴らしい楽器も、人の声には勝てないと思います。人の歌声は左脳を通らずに、直接心に沁み渡る気がします。意味のわからない外国の歌でも、自然に涙が出てくるようなこともあります。悲しい時やつらい時に、歌や音楽を聴くだけで気持ちが楽になったり、元気になったりします。音楽は、生きていくために必ずしも必要なものではありませんが、人生には必要なものなのだと思います。世界中のどんな文化でも音楽のない文化はありません。きっと音楽は、人間が本質的に求めるものなのだと思います。私もこの大不況の中、少しでも自分の心を良い状態に保てるように、良い音楽をたくさん聞きたいと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/43


事務所通信 H21.11

October 30, 2009 3:33 PM

秋色いよいよ深く、夜長のころとなりました。皆様は、いかがお過ごしでしょうか。

 だいぶ朝晩が冷え込む様になり、鍋料理がおいしい季節になってまいりました。最近、私は料理に大変凝っております。2年程前からカレーを作ることから始まった私の料理もだいぶ腕が上がったと思います。何も予定の入っていない週末には、妻と駅前のスーパーなどに行き、食材の買い物に歩いて行きます。妻も料理が好きなのですが、週末の献立は私の作りたいものに合わせてくれます。(たぶん、私の意向を無視すると、私がへそを曲げて料理をしないからでしょうか…。)買い物が終わると、ジャズの流れるお気に入りの立ち飲み屋で一杯軽く飲んでから家路につきます。時間がゆったり流れる至福の時です。
 家に着くと妻と料理を作り始めるわけですが、ここでもワインなどを飲みながら料理をします。ワインなどを飲みながら料理をしていると休日という気がして、とてもリラックスできます。先週末は、鯛が安く売っていたので鯛鍋を作りました。本当は鯛しゃぶを作るつもりでしたが、私の技術的な問題で、鯛をうすく切ることができなかったために、ぶつ切りの鯛鍋になってしまいました。それでもキチンと昆布で水から出汁を取り、しいたけ、えのき、白菜、冬瓜などを入れて作りました。ポン酢は、ゆずを絞った果汁とゆずの皮を刻んで作りました。鯛に助けられて美味しい鍋が出来上がり、味に正直な子供達も喜んで食べていました。
 以上が、私の予定の無い休日の過ごし方です。私は、もともと食べることに関しては興味がありましたが、料理は全く作ることができませんでした。一人暮らしをしたことが無いので、必要に迫られていなかったのでしょうか。もともと物を作るのが好きでしたが、若い頃は油絵や写真を撮っていたために、食べて無くなってしまう料理を作る気にはなれませんでした。その頃の私は芸術に関して小さな野心を持っておりましたので、展覧会などにも作品を出展していました。そのため、余った時間やエネルギーは全て作品に注ぎました。
それから時間が経ち、私も家庭を持ち、年も重ねたからでしょうか。食べて無くなってしまうことは変わりませんが、家族みんなが美味しいと言ってくれる料理を作ることは、非常に楽しいことを発見しました。また、せっかく作るのですから、当たり前の料理は作りたくありません。食べてくれる家族を驚かせたいと常に思っております。たまに失敗しますが、プロではないのでそれもお愛嬌です。私と妻が笑いながら料理をしている姿を見ている子供達は、嬉しそうです。そして何より、いつも一人で料理を作っている妻が、一緒に料理をするときは、とても楽しそうな笑顔を見せてくれます。椎名家にとって、私の料理は家族円満の秘訣のような気がします。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/41


事務所通信 H21.10

September 29, 2009 5:27 PM

さわやかな秋晴れの日が続いております。
食欲の秋、読書の秋、皆様はどんな秋をお過ごしでしょうか。

最近、いろいろなメディアで「婚活」と言う言葉を耳にします。この婚活という言葉は、結婚活動のことであり、就職活動を「就活」と略していうように、結婚活動を「婚活」と略した言葉だそうです。この婚活という言葉を初めて聞いた時、違和感を覚えます。結婚に至るまでの過程は人それぞれだと思いますが、恋愛の結論として結婚があると思います。
バブルの時代には、女性が結婚する男性に求める条件として3高(サンコウ)という言葉が流行しました。つまり、「高身長、高学歴、高収入」と言う意味の3高です。それに比べて、今の若い女性が結婚相手の男性に求める条件は「年収400万円以上」が最も多いそうです。私たちの世代から言わせて頂ければ、今の独身女性が結婚相手の男性に求める収入条件はとても現実的です。堅実に家庭を築いていこうとする意向が伝わってきます。
しかし、2007年の総務省の「就業構造基本調査」によると年収が400万円を超える独身男性が158万7000人に対して、年収400万円未満の独身男性が254万4900人いるそうです。ちなみに2005年の国勢調査による25歳~34歳の独身女性は387万1302人だそうです。つまり、年収400万円超にこだわれば、独身女性の60%である228万人が結婚できなくなります。もちろん年収400万円以上の独身男性がすべて結婚するわけではないので、年収400万円以上の結婚相手を見つけられる割合は3人に1人位になるのでしょうか。このような現実を考えると軽薄なイメージだった「婚活」という言葉に、重みを感じてしまいます。
格差社会という言葉がよく使われるようになって久しくなりますが、この「婚活」と言う言葉もそのような社会環境の一部を象徴とする言葉のように思います。この格差社会は、巷で言われている派遣法の問題だけではなく、経済・社会環境全体の問題であり、その原因を完全に解消することは難しいと思います。民主党政権が誕生したばかりですが、何とか日本の閉塞感を払拭してほしいものです。高度成長期のように物は無くても夢があった時代、そんな活気が日本に再び溢れることを期待しております。そして最後に、惜しくも女性の結婚条件から外れた年収400万円未満の254万人の男性諸君には、まだ素敵な228万人の独身女性が待っています。僕は草食系ですなどと言ってないで、声高らかに愛を語りましょう。男性よ、肉食であれ!それでこそ、男である!

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/39


事務所通信 H21.09

September 3, 200911:47 AM

皆様におかれましては楽しい夏を過ごせましたでしょうか。
夏の疲れが出る時期でもございますので、どうかお体にお気を付け下さい。

 衆議院選挙が終了しました。結果は民主党一色といった感じでしょうか。東京の小選挙区に関しては、25選挙区もあって自民党が当選したのがわずか3選挙区だけというあり様です。まだ新内閣の人選は発表されておりませんが、今までの内閣のような当選回数など関係なく、適材適所というような有能な方を入閣させてほしいものです。
民主党の言う「アメリカのような政権を取り得る2大政党制」という状況が本当に作れるのでしょうか。今回の選挙は、確かに民主党に風が吹きました。自民党の幹部議員を30代の初出馬の民主党候補者が押しのけて当選した今回の選挙を、みなさんはどう読みますでしょうか。
私は、かつての最大野党であった社会党を思い出します。社会党が、自民党と連立政権を発足し、社会党としては悲願の総理大臣(村山内閣)を誕生させました。しかし、その後の社会党は求心力を失い解党し、社民党へと移行していったことを思い出してしまいます。つまり、社会党が求心力を失った原因は、野党としての存在意義を失ったことだと思います。今回の民主党政権の誕生が、一過性のブームで終わらないよう民主党の皆さんには、頑張ってもらいたいと思います。

今月は、民主党のマニフェストを取り上げたいと思います。民主党のマニフェストは非常に分かり易く、良くできていると思います。民主党のホームページからダウンロードできますので、気になる方は是非ご覧になって下さい。民主党のマニフェストで一番印象的なのは、かなり具体的な工程表があることです。民主党の工程表は、全ての政策が平成25年度までに実施されることになっています。自民党のマニフェストにも工程表がありますが、期間設定が長期的のように感じました。自民党は政権与党であったため、現実を見据えると当然なのかも知れません。
主要な政策の内容と工程は以下のとおりです。
○子ども手当(中学校卒業するまで年額31.2万円)・出産支援(55万円の出産一時金)
平成22年度に半額実施し、平成23年度より全額支給
○公立高校の実質無償化(私立高校生にも相当額助成)  平成22年度より実施
○年金制度の改革(年金記録問題への対応、新たな年金制度の創設)
 年金記録問題は政権発足当初の2年間で集中的に行う。
年金制度を一元化し、最低補償年金(月額7万円以上)と所得比例年金を創設し、必要な法律を平成25年度までに成立させる。
○医療、介護の再生
医師不足の解消、新型インフルエンザ対策等、介護労働者の待遇改善
平成23年度まで段階的に実施し、平成24年度より全面的に実施する。
○農業の個別所得補償
販売農家を対象に所得を補償
平成22年度は調査、モデル事業、制度設計に充て、平成23年度より全面的に実施する。
○暫定税率の廃止
  ガソリン税などの暫定税率の廃止・減税  平成22年度より実施
○高速道路の無料化
段階的に実施し、平成24年度以降は全面的に実施する。
○雇用対策
 雇用保険を非正規労働者に拡大適用、求職者支援等…平成22年度は一部実施し、平成23年度から全面的に実施する。
 
 私がこのマニフェストを見て一抹の不安を覚えるのは、年金制度の改革と歳入庁の創設です。年金制度に関しては、その性格上長期間存続できる制度である必要があります。誰でももらえる月額7万円の最低保障年金を創設するとありますが、現在年金を全くもらえない人とは、保険料を支払っていない人と保険料を支払っている期間が足りない人です。それを現在の基礎年金である国民年金を、まじめに40年間払い続けていた人との不平等をどう是正するのかが疑問です。
 また、その財源に関しても個人の負担を増やさないとすると企業への負担はどうなるのでしょうか。今の日本の雇用の現状として、私が最も問題と考えることは、人を雇用することに関して企業の負担が大きすぎるという点です。企業が人を雇用するには、社員に支払うお給料や賞与の他に、企業負担の社会保険料(人件費の13.24%)、労災、事業所税の従業員割(人件費の0.25%)、外形標準課税の付加価値割(人件費の0.48%)が掛かります。これ以上の企業の負担が増えれば、格差や派遣の問題などは改善するはずはないと思います。
また、年金制度は何十年も保険料を支払い、その後年金を受給するというものですから、制度を抜本的に簡単に変えるべきでは無いと思います。安定して継続した制度であるから国民は納得して保険料を支払うことが出来るのではないでしょうか。
 もう一つの歳入庁の構想とは、社会保険庁と国税庁とを統合して歳入庁を創設するということです。これはアメリカの内国歳入庁(IRS)をイメージしたものだと思います。私が危惧するのは、今までの税務調査に加えて社会保険の調査も同時に行われるようになることです。今までの社会保険料は、企業が支払う給料や賞与に関して算出されていましたが、今度は全所得の合計から社会保険料が算出されることになるということです。給料以外の所得のある方に関しては、今以上に社会保険料の負担が厳しくなることが予想されます。
 いろいろと書きましたが、日本の新しい時代の幕開けであることは変わりません。新しいことをするためには、時にはスクラップ・アンド・ビルトの発想も必要です。ただし、日本をスクラップだけして終わりということにならないよう、民主党の方々には気合いを入れて頑張ってほしいです。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/37


事務所通信 H21.08

July 27, 2009 3:21 PM

連日厳しい暑さが続いておりますが、皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか。

 最近、韓国のソウルに行ってまいりました。2泊3日の短い日程でしたが、韓国に行ったのは初めてでしたのでいろいろ発見があり楽しかったです。今はウォンも安いので、買い物目当ての旅行客が大勢ソウルに行っているようです。しかし、韓国の経済状況もひどい様で、中心地の明洞のメインストリートの新しいファッションビルも3割位しかテナントが入っていないような状況です。東大門付近の市場を再開発して建設したという新しい商業ビルも惨憺たる有様でした。
 今回の目的の一つは「戦争記念館」という博物館に行く事でした。以前、「ブラザーフッド」という韓国映画を見て以来、朝鮮戦争に関して非常に興味を持っておりました。私達世代が、学校で教わる朝鮮戦争とは、朝鮮戦争特需として説明され、日本の戦後復興の礎になったことが中心でした。一般的な知識はあったつもりでしたが、同一民族が思想のために戦争することの悲惨さなどは、全く感じたことはありませんでした。この「ブラザーフッド」という映画の中で、朝鮮戦争勃発以前に主人公の奥さんが、お米がもらえるという理由で、何度か労働党大会に出席して名簿に氏名を記載していました。朝鮮戦争中に、その奥さんは労働党大会の出席者名簿に載っていたという理由で、共産主義者とみなされ処刑されてしまいます。日々の糧のために意味もわからず労働党大会に出席することは、当時の一般の庶民の感覚としては、普通の行為だったのでしょう。何とも表現しようの無い、恐ろしい感覚に襲われます。
 複雑な朝鮮戦争の戦局の経過を簡単に言うと、1950年6月25日の北朝鮮の奇襲攻撃で始まった朝鮮戦争は、3日後の6月28日にはソウルが北朝鮮に占領されました。戦局は、北朝鮮軍が圧倒的に優位で朝鮮半島の八割程度を占領しましたが、その後7月7日にアメリカ軍を中心とした国連軍が体制を整えて反撃し、9月28日にソウルを奪還しました。国連軍は10月20日に北朝鮮の首都の平壌を制圧しましたが、中国人民志願軍が参戦し、人海戦術により国連軍を圧倒し、12月5日には中国・北朝鮮軍が平壌を奪還し、1951年1月4日には再びソウルを占領しました。その後は中国・北朝鮮軍は度重なる戦闘により消耗したために国連軍が反撃し、1951年3月14日に再び国連軍はソウルを奪還しました。その後は膠着状態が続き、1953年7月27日に停戦協定が結ばれました。
 戦争記念館では、以上のような戦局などのビデオを日本語で見ることができました。以上のように戦局が目まぐるしく変わるために、意味がよくわからなくなり、韓国と北朝鮮の旗を両手に持って両軍を応援していたご老人の映像が印象的でした。この目まぐるしく変わっていった戦局の中で、一般市民達は逃げ惑ったことが容易に想像できます。日本の敗戦により権力の空白になってしまった朝鮮半島は、大国の思惑に翻弄され続けたということなのでしょうか。しかし、未だに朝鮮戦争は終結しておらず、今も韓国では徴兵制度があり、若い韓国人たちは2年間の兵役義務があります。戦争記念館の入り口に「Freedom is not free (自由は、ただではない)」という言葉が印象的でした。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/36


事務所通信 H21.07

July 1, 200911:15 AM

そろそろ海や山が恋しい季節となりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 最近、草食系男子という言葉をよく耳にするようになりました。草食系男子とは、一般的には協調性が高く、家庭的で優しいが、恋愛に積極でないタイプの20、30代の若い男性を指す言葉だそうです。この草食系男子の特徴としては、恋愛に縁がないわけではないのに「積極的」ではない。恋愛に使わないエネルギーは趣味や仕事、ファッションに向かう。いい人止まりになりがち。金銭感覚がしっかりしている。外出より部屋にいる方が好き。国内旅行は好むが、海外旅行に対する興味は薄いなどが挙げられるそうです。
 若い世代の恋愛観に関する言葉として、この草食系男子という言葉は使われることが多いようですが、この草食系男子が増えているということは、恋愛が若者消費の原動力では無くなったということだそうです。若者が、女性に贈るために宝飾品や花束を買ったり、デートの為に高いレストランで食事をしたり、かっこいい車を買ったりしなくなったと言うことです。確かに大手自動車メーカーが、若者の車離れを危惧しているように、社会的な特徴なのかも知れません。
 昨年、大学院を卒業して初めて所属していたゼミの「現役生と卒業生の会」に出席しました。その時の企画で、「専門的な職業についた卒業生と現役生の討論会」にも出席しました。その時に、大学3、4年生と議論をしたのですが、どうも面白くありません。非常に常識的で、消極的で、保守的。物足りなさを感じながら、何となく議論がかみ合わないまま討論会は終わってしまいました。その後の懇親会でスピーチをしたのですが、思わず「夢を持て!思いが強ければ、必ず実現する!」などと叱咤激励してしまいました。その後に、この草食系男子の記事を見て、なるほどと思いました。しかし、現在の20代、30代前半の人達は、思春期、青年期を不景気の中で育ってきているので、堅実的で保守的なのは当然なのでしょう。
 私は平成4年に大学を卒業しましたので、私達世代は学生時代がバブル期で、卒業して社会に出た途端にバブルは崩壊してしまいました。バブル期に青春時代を過ごした私達世代は、現在も消費の牽引役だそうです。私達世代の感覚が正しいとは決して言えませんが、若い人たちには夢を持ってもらいたいと思います。失敗を恐れずに、小さくまとまらず、貪欲にいろいろな経験をしていってもらいたいです。そのような活力が、次の日本を作り上げるのだと思います。
 私も40歳になりましたが、まだまだ若手です。実現した夢もありますが、未実現の夢もたくさんあります。40代も貪欲に、いろいろな活動をしていきたいと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/34


事務所通信 H21.06

June 1, 200911:11 AM

紫陽花の花が日ごとに美しくなっております。皆様におかれましては、如何お過ごしでしょうか。
 
 先日、善光寺の御開帳で沸き立つ長野に行ってまいりました。しかし本当の目的は、善光寺大門の西方寺で開催されたチベット祭りでした。このイベントは、9人のチベットの僧侶が来日し、チベット仏教式の大護摩供養やチベット僧院仮面舞踏「チャム」、砂曼荼羅、瞑想体験などのチベット仏教文化に触れることができるものでした。 
 チベットは、現在中国とインドに分断されています。学生時代にインドを旅行した際に、当時自由旅行ができる唯一のチベット文化圏であったラダック地方のレーに行ったことがあります。当時の私はチベットに関する知識は全くなく、旅行の目的はチベットというよりもラダックの青い空を見るためでした。藍色にも近いというラダックの青い空は、私が行った時は季節外れだったらしく普通の空の色でした。それに関しては残念でしたが、行ってみて感動したのはチベット文化でした。その当時に「チベット死者の書」という本が有名になっており、気にはなっておりましたが、なかなか調べるまで至っておりませんでした。この死者の書は、死者に正しい解脱の方向を指し示す指南書であります。私が感動したのは、チベット仏教における輪廻転生は、人の死後50日目に生まれ変わり、その間の49日間は霊として彷徨い、旅をするというものです。日本の四十九日忌とは、そういう意味だったのかと思いました。チベット仏教の最高位であるダライ・ラマが死亡すると次のダライ・ラマは世襲ではなく、生まれ変わりをチベット中から探して即位させる話は有名です。
 また、チベットの葬儀は鳥葬です。天葬とも空葬とも言うらしいです。日本人の感覚では、遺体をハゲ鷹などに食べさせるのは残酷だと思いますが、その儀式の裏にあるものは、「多くの生命を奪うことによって生きてきた人間が、せめて死後の魂が抜け出た肉体を、他の生命のために布施しようという思想」があるそうです。
 ラダック地方の旅行では、いくつかのお寺を廻りましたが、そこで砂曼荼羅の制作風景を見ることができました。4人の僧侶が何日もかけて極彩色の砂を細い管から落としながら曼荼羅を描きます。風が吹いたら壊れてしまう儚さを感じてしまいます。今回のチベット祭りでは、その時と同じように何人もの僧侶が何日もかけて作られた砂曼荼羅を見ることができました。非常に繊細で近くで見ると立体的に作られており、作業量を想像すると気が遠くなりそうです。そして、最後には破断という儀式で壊してしまいます。諸行無常を表しているのでしょうか、非常に切ない儀式です。
 また、チベットの本来の護摩供養は数日間も続くらしく、僧侶もトランス状態に入るそうです。僧侶の目の前の炎も油をかけるために、とても大きく迫力がありました。
 今回のチベット祭りで来日した僧侶は、南インドのタシルンポ寺の僧侶の方々です。タシルンポ寺は、チベットのダライ・ラマに次ぐ高僧であるパンチェン・ラマのお寺として有名ですが、南インドのタシルンポ寺は、パンチェン・ラマ10世の転生者捜索委員であった方が1972年に建立されたものだそうです。今回来日した僧侶の方々は、皆さんチベットからインドに亡命してきた方ばかりだったそうです。中国のチベットの迫害に関しましては、ここでは詳しく書きませんが、もしご興味があればインターネット等でお調べになってください。かつてチベットには6,529の寺院があったそうですが、1976年時点で中国の破壊されずに残っている寺院はわずか8つだそうです。現状を調べれば調べるほどに心が痛みます。今回の来日された僧侶の方々も人には言えないような悲しい経験をたくさんされてきたのだと思います。チベットの方々に早く平安が訪れることを心よりお祈り致したいと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/32


事務所通信 H21.05

May 1, 200911:08 AM

青葉が目に眩しいこの頃、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 
 4月に東京税理士会の副会長の選挙がありました。私の関係する団体が支持をした候補者が、税理士試験の制度改正を力説していたことがとても印象に残りました。今までは、文系の資格試験で最難関だったのは司法試験で、次に難関なのは公認会計士試験、それに続き税理士試験がありました。私が受験していた当時のことですが、税理士試験は単位制で10%程度の科目試験を5科目合格することにより合格することができます。そのため多科目を一度に受験しなければならない公認会計士試験よりも敷居が低く、受験者数も公認会計士の受験者数が1万人に対し、税理士試験の受験者数は6万人程度いました。しかし、公認会計士の試験制度改革や法科大学院修了者を対象とした新司法試験制度の導入により、いつの間にか文系の資格試験での最難関は税理士試験になってしまったようです。そのため、税理士試験の受験者数が年々減少してきているそうです。
 平成20年の税理士試験のデータを見ますと受験者数51,863人、科目合格者8,212人、最終合格者964名(1.85%)です。税理士の試験科目は11科目ありますが、平均の合格率は13.9%でした。私が受験していた当時は1科目の合格率は10%程度だったので、平均13.9%はかなり合格しやすくなっているように思います。これに対して公認会計士試験に関しましては平成19年のデータでは、受験者数18,220人、短答式試験合格者6,321人、論文式試験合格者・最終合格者4,041人(19.3%)です。
 司法試験に関しましては、2種類の受験方法があり、旧来からの旧司法試験に関しましては平成19年のデータでは、受験者数23,306人、短答式試験合格者2,219人、論文式試験合格者・最終合格者248名(1.06%)ですが、法科大学院の修了生が受験できる新司法試験では、平成20年のデータでは受験者数6,261人のうち合格者は2,065人(32.9%)です。平成19年に関しましては、合格率が48.25%にもなっていたようです。法務省の司法試験委員会では、年間の合格者を3000人まで増やすことを目標に掲げております。司法試験合格者は、裁判官、検事、弁護士に分かれますが、合格者が多くなっても裁判官や検事の人員はさほど変わらないでしょうから、残りは全員弁護士ということになります。税理士制度の根本的な問題は、公認会計士や弁護士は無試験で税理士に登録することができることです。このままでは、税法の勉強をした経験の無い税理士が多数社会に出ることになってしまいます。東京税理士会では、税理士登録時に税法の試験を義務化するような税理士法改正のために、ロビー活動を行っているようです。このように士業においても規制緩和の波が打ち寄せてきております。
 規制緩和をして、業界への参入障壁を低くし、自由競争の原理を徹底させることで消費者の利便性を高めるということでしょうか。しかし、士業の場合には最低限の素養が必要だとも思います。また、現在でも食べれないような弁護士や公認会計士、税理士が沢山います。最近、有楽町の武藤総合法律事務所で弁護士の募集を行ったところ、1日で80名近くの応募があり、慌てて募集を打ち切ったということがありました。司法試験に合格しても、就職する弁護士事務所が少ないのが現実です。資格試験は、一昔前と比べて格段に合格しやすくなりましたが、士業を取り巻く環境は悪化しております。士業を志す受験者が夢を持てるような業界になってほしいものです。
 今月は資格制度に関して書きましたが、資格試験に合格する能力と専門家として成功する能力は別だと思います。試験制度が緩和されたことで、いろいろな個性を持った人たちが税理士業界に参入してくるでしょう。今は、将来急増するであろうライバルに負けないように、自己研鑽するのみです。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/30


事務所通信 H21.04

April 1, 200911:03 AM

桜の花も咲き、春風が爽やかに吹く季節となりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 
 私もこの4月でついに40歳になります。40歳というのは、介護保険料を負担し始める歳であり、市の無料健康診断の対象にもなるようです。20歳は成人になる歳であり、60歳は還暦でありますが、40歳はちょうどその真ん中の時期に当たります。2度目のハタチと言ったところでしょうか。これからの20年をどう生きていくかを考えるために、今までの20年をどう生きてきたかを思い返してみました。
 私の20歳は、初めての税理士試験の年でした。当時会計事務所を経営していた父が高齢だったため、なるべく早く資格を取らなければならず、インターン期間のある公認会計士試験は挑戦できませんでした。その悔しさから、税理士試験は5科目受験をしました。税理士試験は5科目の単位制の試験制度ですが、1科目の合格率が約10%の試験なので、5科目一括で合格する確率は10万分の1であり、その当時では年間6万人受験している中で4年から5年に1人いるかどうかの状況でした。その当時の私は、自分の限界に挑戦したかったため、勉強が一日16時間以上、睡眠は4時間以下の生活を送っておりました。試験直前には直腸炎にもなりましたし、試験が終わった後は、燃え尽き症候群とでも言うのでしょうか、一か月近く無気力状態でした。残念ながら結果は2科目しか合格することはできませんでしたが、その後は8月の試験から12月の発表までは時間の余裕ができました。
 その頃から、見聞を広め、自分を鍛えるために一人旅で世界中を歩き回りました。大学4年の時には3ヶ月かけて世界一周(ヨーロッパ、北アフリカ、北米)しました。大学に卒業届を出し忘れて、国際電話で友人に頼み込んで届を出してもらい、無事大学を卒業することができました。24歳の時に税理士試験は4科目合格しておりましたが、財政学か法学の大学院に行くと税法科目が免除になるため、両親の勧めで大学院に行きました。しかし、試験免除で税理士になるのは嫌だったため、全く税理士と関係のない「国際経済学」を専攻しました。この選択に、母親には泣かれてしまいました。
 大学院時代も猛烈に勉強しました。「~するための手段としての勉強」しか経験してこなかった私にとって、学問はとても新鮮でした。大学院での勉強は、研究であって勉強することが目的でした。同学年が中国人と韓国人の3人だけのゼミでしたが、事あるごとに議論したことはとても有意義な経験だったと思います。当時は、税理士ではなく、研究者としての道を行こうかと真剣に悩みました。学問は、過去の研究者の成果を現在の研究者が学び、その上で自らの研究の成果を残します。未来の研究者は、現在の研究者の成果を学び、さらに学問を進歩させていきます。学問は、そういった過去からの研究成果の積み重ねであり、人類共通の財産でもあります。その一端を担えればといいなと考えておりました。
最終的には、実務家(税理士)は、研究者のように名前や業績を残すことはできませんが、目の前の人を救えるかもしれない。研究室にこもる生活よりも人との関係の中で生きていく方が、自分らしく生きていけると思い、再び税理士になる意欲を湧き立てました。
27歳の時に税理士試験に合格し、税理士会に登録直後に都議会議員選挙に立候補しました。私の学問の専門は「マクロ経済政策」でしたので、自分の勉強したことを生かしたいと思っての立候補でした。大学院時代の後輩や先輩、婚約者やその友達に手伝ってもらい、手作りの選挙戦でした。結果は負けてしまいましたが、精一杯頑張れたので満足しております。また、無償でお手伝い頂いた仲間達には本当に感謝しております。しかし、無所属新人で出た選挙の素人だったため、大政党の組織戦には為す術もなく自分の無力さを痛感させられました。
税理士登録後は、とにかく仕事から逃げずにいろいろな仕事をしてきたつもりです。平成14年から武藤綜合法律事務所と合流したのも、弁護士とタッグを組むことで企業再生業務など、仕事の幅を広げるためでした。「お客様と共に悩みながら歩いて行きたい」というスタンスは当初から全く変わっておりませんが、最近では不得手な業務も無くなり、どのようなことでも自信を持って行えるようになりました。
プライベートでは、かつて選挙でうぐいす嬢をやってもらった妻と娘二人に恵まれました。
以上が、私の20歳からの頭をぶつけながらの20年間です。40歳の誕生日には、今後の20年をどう送るかを考えつつ、今まで私を支えてくれた人、関わりを持つことができた全ての人に感謝をしながら迎えたいと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/28


事務所通信 H21.03

March 1, 200911:01 AM

長い冬もいよいよ終わりに近づいてまいりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 
 以前の事務所通信で、私の税理士会での活動として租税教育委員会に所属していることをお伝えしましたが、先月に初めての授業を行うことができました。小学校6年生の総合の時間の特別授業として学校公開日に企画して頂きました。
 授業の内容は、まず子供たちの税金に対するイメージなどを聞いていきます。当然にネガティブなイメージを持っている訳ですが、講師の私に対する気遣いなのか、「嫌だけど必要なもの」という意見が多かったです。その後、税金の種類や使われ方の説明をクイズ形式で行い、最後に税金がどのように決まるかの説明をしました。税金の決め方は、国民が選挙で選んだ代表が国会で決議してきめること、使われ方に関しては、内閣が予算案を国会に提出し、国会で決議することが必要であるということなのですが、子供たちにとって面白くない上に、全く実感のない内容です。少しでも実感を持ってもらいたいと思い、試みたのが「プールを作るのには1億円かかるそうです。みんなでカッコいいプールを作っちゃいましょう!では、このプールを作るためのお金をどうやって集めよう?みんなで使うプールだから、みんなで平等にお金を集めなければならないよね。どうすれば平等にお金を集めることができるだろう。」という内容で、子供たちと話し合いました。また、1億円の重みを実感してもらうために1億円のレプリカを子供たちに持ってもらいました。子供たちの笑顔をたくさん見ることができたので、たぶん成功だったと自分では思っております。
 この経験を通じて自分でも驚いたことがあります。以前は子供たちと接するのが不得手だったのですが、今回の授業はとても楽しく、たった45分の付き合いでしたが、子供たちが本当に愛おしく思えたことです。教育者という仕事はとても楽しく、意義深い仕事だなと思いました。
 私が子供たちに伝えたいことは、税金は民主主義国家の根幹であること(租税法律主義)、その使途に関しても民主的に決められていることです。また、理論的にはそうであっても、ニュースなどの報道による現実とのギャップです。この現実に違和感を持つべきであり、おかしいと思うことが重要だと思います。日本は源泉徴収制度により、納税者意識が欧米よりも低いと思います。税制に不満があっても自分一人では何も変えられないという諦めも蔓延していると思います。その結果が近年の選挙の投票率の低さに表れております。これからの日本を背負ってもらう子供たちの意識の芽生えに小さなきっかけを与えられたら、この租税教育の活動は意義深いことだと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/26


事務所通信 H21.02

February 1, 200910:51 AM

寒気はまだまだ退きませんが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 
 米国の初の黒人大統領が就任致しました。連日ニュースでは、オバマ新大統領の話題で大賑わいです。就任当初の支持率は68%で、戦後の大統領就任時の支持率としてはケネディに次ぐものだそうです。今、オバマ大統領はアメリカの希望そのものなのでしょう。日経新聞に就任演説の全文の英文と訳文が掲載されておりました。オバマ大統領の演説は人を惹きつける力があります。書店の店頭にはオバマ大統領の演説をテーマにした本がいくつか並んでおりましたが、ここまで演説が話題になった政治家も珍しいと思います。オバマ語録で共感できるのは、みんなで危機を乗り越えようという姿勢です。政府は万能ではなく、政府の政策だけで問題は解決できるものではありません。また、国民が自信を無くしたままでは、いつまでたっても国は良くなりません。このような時代に必要な大統領は、まさに国民を引っ張っていける魅力のあるリーダーなのでしょう。政治家にとって大事なのは世論に合わせるのではなく、世論を理想の実現のために牽引することだと思います。
 印象的だったのは、オバマ大統領が就任前日にボランティア活動に参加し、国民に奉仕の精神を求めたことです。政府が与えることだけでは、アメリカを再建することは不可能であり、草の根レベルの積み重ねが国を豊かにしていくのでしょう。今の日本にとって必要なのは、こういうことなのではと思いました。政府から与えられるのを待つのではなく、自ら奉仕することで社会を良くしていく。奉仕の精神は世の中のためだけでなく、人生を豊かにするためにも必要だと思います。オバマ大統領と一緒にボランティアをしていた若い人たちの楽しそうな笑顔が印象的でした。
 オバマ大統領は世界中から期待されておりますが、実力は未知数です。また、オバマ大統領が日本にとって、どのような存在になるかもわかりません。しかし、人種差別が根強く残るアメリカで、人口比で8.8%しかいない黒人(アフリカ系アメリカ人)が大統領に選ばれたことは、アメリカの国民の意識が変わってきたということでしょう。このアメリカ国民の意識の変化こそが、アメリカの新しい時代の幕開けのような気がします。京都議定書など環境問題に関しては全く無関心だったブッシュ政権と異なり、排ガス規制を提案するなど、環境問題に関しても非常に意欲的です。ビックスリーのような国内産業を抱えるアメリカで、排ガス規制を実施するのは大変なことです。しかし、世界最大の二酸化炭素排出国であるアメリカが環境問題に関してイニシアチブを取ろうとしていることは、世界にとって大変重要なことです。相当の圧力があると思われますが、オバマ大統領がその圧力に負けず世界の期待通りの実績を上げられるように祈りましょう。私も今日はオバマ大統領に負けないくらい鮮やかな赤のネクタイをして業務に励むことに致します。「チェーンジ!」

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/24


事務所通信 H21.01

January 1, 2009 6:58 PM

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

 2009年の幕開けとなりました。昨年から100年に一度の金融危機という言葉が、マスコミを通じてよく耳にするようになりました。マクロ経済の数値だけでなく、当事務所のお客様の中にも製造業を中心に業績不振の会社が目立つようになりました。非常に厳しい1年となると思いますが、世界が激変する変化の一年であると考えられます。ぜひ、皆様におかれましては、100年に一度の危機を、100年に一度のチャンスに変えて頂きたく、お祈り申し上げております。暗く考えていても良いアイデアは浮かびません。ぜひ、社会全体が暗くうつむいている時こそ、皆様は前を向き、次のビジネスに繋がるような端緒を見つけ出して下さい。日本を代表するような大企業が、戦後の混乱期に芽吹いたり、成長したりしたように、こんな時代だからこそチャンスが埋もれているような気がしてなりません。
 私自身も皆様に負けないように、次に繋がるような何かを探し出したいと思います。また、当事務所も厳しい経済環境の中で戦っている皆様を少しでも応援するために、できる限りのことを行いたいと思います。本年も変わらぬお付き合いを、どうぞ宜しくお願い致します。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/22


事務所通信 H20.12

December 1, 2008 6:54 PM

今年も残り少なくなってまいりました。
皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか

 インドの同時多発テロが掌握されたようです。ここ数日、ムンバイ(ボンベイ)のタージマハルホテルなどに籠城していた犯人グループは、特殊部隊の掃討作戦により一掃されたそうです。日本人1人を含む犠牲者が195名も出てしまい、被害者の方々には哀悼の意を表したいと思います。
 テレビで黒煙を上げていたタージマハルホテルは、私の憧れのホテルでした。23歳の頃、自由旅行でインドのムンバイに行った時に、その存在感に圧倒されました。その当時は予算ギリギリの貧乏旅行でしたので、タージマハルホテルのような高級ホテルには泊まることはできず、ロビーでコーヒーを飲むのが精一杯でした。いつかこのホテルに泊まりたいと思っておりました。このタージマハルホテルには、私が大好きな素敵な物語があります。ぜひ、ここで紹介させて頂きたいと思います。
 インドの植民地時代にムンバイ(ボンベイ)で一番の資産家だったジャムシャドジー・タタ氏は、西洋人の友人と一緒にムンバイのフォート地区にあるアポロホテルへ夕食を食べに行ったそうです。ところが、そのアポロホテルのドアマンに「あなたの友達は問題ありませんが、あなたはこのホテルに入れません。あなたはインド人だからです。」と言われたそうです。
 それに腹を立てたタータ氏は、それなら誰でも泊まれる世界一のホテルをインド人が建てればよいと奮起し、ヨーロッパへ建築の勉強に行き、財産を投げ打って、にっくきアポロホテルのすぐ裏にタージマハルホテルを建てたそうです。1903年に建てられたこのホテルは、インド資本主義の象徴とされており、植民地主義の象徴であったインド門の横に建っております。このホテルの成功で、現在のタージ・グループはインド国内に41、国外に18のホテルを運営するまでに成長したそうです。
 私が28歳の時に、この憧れのタージマハルホテルに泊まる機会を得ることができました。それは、妻との新婚旅行にインドに行った時です。私たちが通された部屋には、たくさんの果物と大きなケーキが用意されてありました。そのケーキには「Congratulations!(おめでとう)」と書いてありました。「Welcome」ではなく「Congratulations!」です。ホテルの人に、私たちが新婚旅行であることなど伝えた覚えなど無いのですが、なぜかケーキにはそう書いてありました。建物だけでなく、スタッフの気配りに大変感動しました。
 そのタージマハルホテルがテロの標的になってしまったことは、大変残念です。破壊から一体何が生まれるのでしょうか。イスラム教徒とヒンズー教徒の対立は、カシミール問題などを見れば明らかなことですが、第三者的にはインドの発展のために話し合いで解決できないのかと思います。ジョン・レノンが歌ったイマジンの歌詞が脳裏に浮かびます。

Imagine there's no countries   想像してごらん 国境なんて存在しないと
It isn't hard to do          そう思うのは難しいことじゃない
Nothing to kill or die for      殺す理由も、死ぬ理由もない
And no religion too         宗教なんてものも存在しない
Imagine all the people       想像してごらん すべての人々が
Living life in peace....       平和のうちに暮らしていると…

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/20


事務所通信 H20.11

November 1, 2008 6:50 PM

日に日に秋が深まる季節となりました。 
皆様におかれましては、いかがお過ごしですか

 9月のリーマンブラザースの破綻から1ヶ月が経ちましたが、世界経済の動揺は一向に安定しません。今回の金融危機を、1920年代の世界恐慌の再来のように言う専門家がおります。では、恐慌とは、一体どのような状態のことを言うのでしょうか。岩波書店発行の経済学辞典によれば、「資本主義特有の現象としての恐慌  恐慌とは、商品の売れ行きが全面的に悪化し、意図せざる在庫が累積し、支払連鎖は切断され、信用は崩壊して経済活動全体が一時的にマヒ状態におちいる状態をいう。」とあります。19世紀には、10年周期で恐慌が起きていたそうです。中でも最も有名かつ重要な恐慌は、1929年の世界恐慌です。
 1929年10月24日(木)に1289万株が売られ、株価が暴落しました。この日が木曜日だったため、「暗黒の木曜日(Black Thursday)」と呼ばれるようになりました。翌日の25日には、大手株仲買人と銀行家が協議し買え支えたことで一時的に平穏を取り戻しましたが、週末の新聞で大暴落を大々的に報じたこともあり、週明けの28日にさらに株価は暴落し、翌日の29日(火)には24日以上の暴落が起こり、午後の取引早々に市場を閉鎖したそうです。この1週間で300億ドルが消えた計算になるそうで、当時のアメリカの連邦予算の10年分に相当する金額だったそうです。
 この事態に対し政府の対応が悪かったために経済のマヒ状態、恐慌の状態に陥ってしまいました。当時の経済学では、「市場は自己調整機能を持っているので、政府は市場に極力介入するべきでない」という考え方が一般的でした。いわゆるアダムスミスの「神の見えざる手」です。
 株価暴落と信用不安、このことについては現在と1929年の状況は酷似しております。しかし、リーマンブラザース破綻後に各国の中央銀行が政策協調を行うなど、かなり進歩しているのだなと感じております。現在の経済は、世界中と密接にリンクしており、日本も対岸の火事という立場ではいられません。この世界同時不況は、世界経済の牽引役がいないため長引くと思いますが、私は楽観主義者のため、経済のマヒ状態である恐慌という状態までは行かないと思います。ただし、ここでは説明しませんが、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の問題などがあり、当面は油断の許さない状態が続きそうです。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/18


事務所通信 H20.09

September 1, 2008 6:47 PM

夜風はすでに秋を感じさせます      
皆様におかれましては、いかがお過ごしですか

 惜しみつつ夏は終わってしまいましたが、皆様におかれましては良い夏休みを過ごすことができたでしょうか。私も当初計画していた休みの半分しか取ることはできませんでしたが、家族と一緒の夏休みを過ごすことができました。日頃の忙しさの中で、リフレッシュする機会を持つことは重要なことだと思います。私も夏休みで十分に充電ができ、秋の陣を乗り切ろうと思っております。
 さて、この夏で最も印象的だったのは、やはり北京オリンピックでしょう。オリンピックは4年に一度の大会です。現役の期間が短い選手の方々にとっての4年という期間は、果てしなく長いものなのでしょう。そのため、そこで勝つことに対するプレッシャーは相当なものと想像できます。今回のオリンピックで感動的なシーンはいくつもありますが、北島康介選手の100m平泳ぎ、200m平泳ぎで金メダル獲得した直後に男泣きして何も言えなくなった姿は、思わずもらい泣きしてしまいました。アテネオリンピックで金メダルを獲得したときの「チョー気持ちいい!」と言い放った北島選手と全く別人のようでした。アテネオリンピックの後、北島選手はスランプに陥っていて、なかなか勝てない時期が続いていたそうです。北島選手がアテネオリンピックの後、ある小学校を訪問したときに小さな女の子が北島選手にした質問が印象的でした。「オリンピックでは金メダルを取ったのに、なぜその後の大会では優勝しないのですか?」この悪気の無い、素朴な質問をされた当時の北島選手の凍りついたような表情が印象的でした。勝って当然と周囲から見られるプレッシャーからくるスランプなのでしょうか。いずれにしても、北島選手は今回、そのスランプを脱出して調子を取り戻し、見事、北京オリンピックで2冠を達成することができました。その北島選手はこの4年間で人間としても成長し、とても魅力的な人になったと思います。このオリンピックを見ていた多くの人に夢と感動を与えたのではないでしょうか。私も北島選手に負けないように、税務署に負けない税理士として頑張っていきたいと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/16


事務所通信 H20.07

July 1, 2008 6:23 PM

日増しに暑さが厳しくなりました。      
皆様におかれましては、いかがお過ごしですか

日差しがだいぶ強くなり、暑い日が続いております。子供たちはプール開きに目を輝かせており、夏の到来を実感するこの頃でございます。私は最近、あるカクテルに凝っております。ヘミングウェイが愛したことで有名な「モヒート(Mojito)」というカクテルです。このモヒートは、キューバのハバナ発祥の飲み物で、一般的な作り方はグラスにミントの葉、ライム、砂糖を加え、擦りこぎ棒またはバースプーンで潰します。その上にラム酒とソーダ、氷を追加して完成です。
私が作るモヒートは、グラスにライム半身を搾り、ミントの葉をちぎり擦りこぎ棒で潰します。その上にグラスいっぱいになるように氷を入れ、砂糖小さじ2杯を氷の上にかけます。その後に常温のホワイトラムを砂糖が溶けるように注ぎます。後は、軽くかき混ぜて出来上がりです。ソーダは使いません。アルコール度数も高めなので、私は勝手に「男のモヒート」と名付けております。
 夏の暑い時、ライムとミントの葉のグリーンの色は、見た目にも爽やかです。最近は、妻とスーパーに買い物に行くと一番初めにライムを買います。そして問題なのはフレッシュミントが手に入りにくいということです。そこで、家のバルコニーでミントを栽培することになりました。苗木で買ってきた時のミントは小さかったですが、あっという間に大きくなりました。売っているミントよりも立派な葉がたくさん取れます。これで、毎日モヒートが飲めるようになりました。休日の夕方にバルコニーでミントの葉を摘んで、自分で作るモヒートは、私の休日のちょっとした楽しみです。ビールも美味しいですが、ぜひ皆様も一手間をかけて、モヒートをお試しになっては如何でしょうか。
 なかなかカリブ海には行けませんが、気分だけでもキューバに想いを馳せたいと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/14


事務所通信 H20.06

June 1, 2008 6:19 PM

鮮やかな紫陽花の花咲く季節となりました。      
皆様におかれましては、いかがお過ごしですか

 最近、妻とお客様のレストランに行く機会があり、食事に行く前の時間を利用して美術展に行きました。その美術展は「モディリアーニ展」で乃木坂の東京新美術館で開催されております。モディリアーニは、私の最も好きな画家の一人ですが、若くして亡くなったために作品数が少ないため、なかなか作品を観る機会がありませんでした。今回の展覧会は、大作が数多くあり内容的には十分満足できる内容でした。モディリアーニの絵の構成的には原始的な感じのする絵が多くありますが、その細部は驚くほど繊細でした。今回の展覧会で感心したことは、絵の額にガラスが無かったことです。日本では一般的に、ほこり予防のためか、家庭でも油絵の額にはガラスが有るものが多いです。特に美術館に関しては絵の保護のためなのか、ほとんど額にガラスがあります。観る側としては、ガラスが有ると光が反射して、とても絵が観にくいです。特に画家のタッチなどが全く分かりません。しかし、この「モディリアーニ展」の絵は、全てガラスの無い剥き出しの状態で展示してありました。海外では当たり前なのですが、日本では非常に珍しいと思います。おかげで、画家の筆のタッチまでハッキリと見ることができました。画家の息吹と言うと大げさですが、モディリアーニの絵の描き方や癖までわかりました。妻の絵の趣味とは合わないようでしたが、私としては久しぶりにとても有意義な時間を過ごせました。
 このモディリアーニ展に触発されて、7歳と5歳の娘二人と50号(キャンバス)の大作を描くことになりました。私も子供が生まれる前までは油絵を描いておりましたので、油絵に関しては多少の知識がありますが、油絵は厚塗りをすると乾燥するまでに1ヶ月以上かかります。しかも臭いもありますので、今回はアクリル絵の具を使うことにしました。アクリル絵の具は初めて使いましたが、乾燥が早く油絵のように描くことができません。しかし、水彩絵の具のような使い方ができるので、子供が使うには良いと思います。まだ描き始めたばかりですが、子供との共同作業を楽しんでおります。描き終わりましたら、ぜひ皆様にもお披露目しようと考えております。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/12


事務所通信 H20.05

May 1, 2008 6:16 PM

清々しい五月晴れが快い季節となりました。      
皆様におかれましては、いかがお過ごしですか

 私は昨年から東京税理士会立川支部の租税教育委員会に委員として参加しております。この租税教育とは税理士会の社会貢献事業の一環で、小学校や中学校に講師を派遣して行う特別事業を通じて税金についてより深く知ってもらうことを目的としております。
 この租税教室は、従来税務署の広報官が行っておりましたが、税理士会としても税の専門家という立場から講義をしていくことを目指しております。ただ、立川支部の租税教育委員会は今年から設置されたため、まだ何の実績もありません。実績がある他支部からの情報や、現在立川支部管轄の小中学校で税務署が行っている租税教室を見学に行き、当委員会が今後行っていく租税教室の講義内容などを議論している最中です。
 ただ、税務署の行う租税教室は課税庁側の思惑などもあるのか、税理士会側から見ると抵抗感のある内容も含まれます。例えば、消費税率当てクイズがそうですが、「日本の消費税の税率は5%です。韓国は10%、イギリスは17.5%、ドイツ19%、フランス19.6%、スウェーデン25%です。こうして並べますと日本の消費税は安いですね。」と言った内容です。それぞれの国の直接税と間接税の割合など無視して、単純に税率のみの比較です。反対に解釈しますと「消費税率を上げても仕方ないですね。」と言っているようなものですね。
 私達が子供達に教えたいことは、一言で言えば租税法律主義です。言い換えると租税を通じた民主主義です。子供達が租税に関して興味を持ち、おかしいことを「おかしい」と言えるような大人になってくれればいいなと思っております。納税者が税金の使われ方や税金の負担について主張するのは当たり前です。そのような視点を持ってくれた子供たちがたくさん育てば、日本の政治も今より良くなっていくのではないでしょうか。微力ながら、そのような活動の一端を担えれば、やりがいのあることだと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/10


事務所通信 H20.04

April 1, 2008 6:10 PM

至る所で春の訪れを感じられるようになって参りました。
      皆様におかれましては、いかがお過ごしですか

有楽町の武藤綜合法律事務所の事務所通信「無言」が今月号で250回を迎えました。月に一度の発行なので、20年以上も続けているということですから頭が下がります。この「無言」とういう事務所通信は、武藤弁護士の内面をさらけ出したような文章が特徴的です。例えば、愚痴であったり、自分への戒めだったり、葛藤だったりします。この「無言」を1号から250号までを読めば、きっと弁護士としてではなく、武藤功という人間がわかるのではないかと思います。
 この事務所通信も武藤の「無言」を参考に書き出したのが始まりです。当り前の税理士事務所的な文章ではなく、現在の私の状況や物事の考え方を書いてきたつもりです。そこには、毎月お会いすることができないお客様へ、少しでも当事務所を身近に感じて頂けたらという思いも込めております。新しいお客様の中には、当事務所通信を見て、全く税務や会計と関係ない文章を書いているなとお思いの方もいらっしゃると思いますが、どうかお付き合いください。 
 今月は、少し武藤との出会いや、今までの経緯について書きたいと思います。武藤と初めて出会ったのは11年前です。立川の自宅を購入する際に出会ったのが始めです。そのようなひょんなことで、当時は麹町にあった武藤綜合法律事務所に行くことになりましたが、まずそのビルのエントランスで圧倒されました。事務所の内装も豪華で、ハリウッド映画に出てくるような事務所でした。当時の私は、まだ税理士試験に受かったばかりで税理士登録の許可待ちの段階でした。そのような時に武藤と出会えたのは大変に運が良かったのだと思います。当時の私には武藤功という目指すべき目標ができました。いろいろなことを武藤から教わりました。私は言わば武藤のマネをしながら成長してきたような気がします。
 平成14年に武藤綜合法律事務所のメンバーに誘われた時は、二つ返事で参加をしました。家族からは、二か所の事務所を持つことで仕事が大変になるのではないかと反対もされましたが、武藤と一緒に仕事ができるということは自分の世界を広げる上で、チャンスだと思い決断しました。結果的には大正解だった思います。何事も考えているだけでは進歩できません。実行あるのみです。武藤のお蔭で、通常では巡り合えないような仕事も経験することができました。武藤と行う有楽町での仕事は、間接的にすべてのお客様に還元できるものと考えております。
 最後に、武藤との数多い思い出の中で、印象的なエピソードを紹介したいと思います。駆け出しだった私に対し、武藤はこう問いかけたことがあります。「椎名君、ベテランの弁護士と若い弁護士とでは何が違うと思う?」私は返す言葉に困り、「経験でしょうか。」と当り前の返答をしましたところ、武藤から返ってきた言葉は「図々しさだよ。」でした。
その言葉を胸に、これまで自分の実力以上の仕事も懸命にやってまいりました。どんな仕事からも逃げずに挑戦してきたつもりです。その甲斐あって、税務署などと交渉する際には、お客様のために「図々しく」交渉することができるようになりました。これからも、「お客様のために何ができるか」という初心を忘れず、さらに図々しく業務を行いたいと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/7


事務所通信 H20.03

March 1, 200811:42 AM

暦の上では春とはいえ、真冬の寒さが続いております。皆様におかれましては、いかがお過ごしですか?

 最近、中国の毒ギョーザ事件に関する報道が連日のように流れております。日本人の食に関する価値観を反転させられるような出来事でした。保健所の検査に関しても、細菌検査などは行っても化学薬品の検査まではしていませんでした。まさか、加工食品から農薬が検出されるとは日本人の発想からして考えられなかったのでしょう。
 最近いろいろな場所で業務用スーパーという形態の店舗が出店してきました。業務用とは文字通り飲食店向けの問屋で、一般の人も気軽に入れるようなスーパー形式のお店です。そこに行くといろいろな冷凍食品があります。中でも驚いたのはホウレン草のお浸しの冷凍食品です。1個ずつが、小皿に盛れるサイズの円筒形になっており、これを電子レンジで温めて、鰹節をかけて出されたら、まさか冷凍食品とは思えないでしょう。これも中国製でした。外食が多い自分の食生活が、如何に中国製の食物に頼っているのか思い知らされます。
 ある雑誌に、一切中国製を使用せずに何日間生活できるかを挑戦するような企画が載っておりました。その企画の結論は、中国製品を使わずに生活するのは、ほぼ不可能とのことでした。意外ななことにアメリカは、日本以上に中国に依存しているそうです。このように中国が文字通り世界の工場となっている現代において、中国製品を日本から排除することは不可能です。それよりも食品の輸入をする手続きの一環として細菌、農薬等の検査を義務付け、その費用は輸入業者が負担するなどして、検査の機会を多くするべきです。全ての検査が公的な機関だけで行うのは不可能ですから、民間の検査会社に委託するなどすれば良いのではないでしょうか。現在はそれに対応できるだけの検査体制は無いのでしょうが、制度を整えれば検査に関する産業が発展するはずです。
 大事なことは、品質や安全性に関して徹底的に抗議することで、中国の産業界を外側から変えていくことだと思います。その意味で、今回の事件は良いきっかけになったのではと思います。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/5


事務所通信 H20.02

February 1, 200811:32 AM

 寒さが本格的になってまいりました。皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
 先日、近くの書店でめずらしい写真集を買いました。10年以上前に欲しいと思いながら買いそびれていた写真集です。タイトルは「さっちん」で荒木経惟氏の初期の写真集です。この写真集が発行されたのは1994年ですが、内容は荒木氏の大学時代(昭和37年頃)に撮影したもので、この写真集が発刊した当時は荒木氏の原点とも言うべき作品だとも言われていました。当時から荒木氏は、「天才アラーキー」とニックネームをつけて呼ばれるほどの人気写真家でしたが、私には何が天才なのかわからず、作風が好きになれない写真家の一人でした。しかし、12年前に初めてこの写真集を見たときには、荒木氏の感性の自由さに驚きました。この写真集は昭和37年当時に、荒川区三河島に戦前からあった古い団地アパートにいた「さっちん」というあだ名の男の子の写真集です。モノクロの写真で、どの写真も泥だらけの子供たちが画面からはみ出して写っています。昭和30年代の屈託のない子供たちの笑顔がとても眩しいです。
 最近、映画でも「ALWAYS 三丁目の夕日」という昭和30年代を題材とした映画が大ヒットしました。この昭和30年代というのは、物は無いけれど心は豊かだった時代なのでしょうか。現代の殺伐とした社会に身を置くと、昭和30年代という時代は人との関わりにおいて大切な物が詰まった時代であり、もう戻って来ない時間なのでしょう。「豊かさとは何か」、いろいろな書籍などで論じられて久しいですが、自分なりの豊かさとは何かを考えてみても良いのではないでしょうか。そのような時、この写真集や映画は皆様にキッカケを与えてくれるかも知れません。

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/2


事務所通信 H20.01

January 1, 200810:00 AM

 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。
 今年は、日の並びが良かったので仕事はじめは7日からという会社が多いのではと思います。皆様は、良いお正月を過ごすことができましたでしょうか。私は、家族と妻の実家のある佐渡ヶ島に帰っておりました。佐渡の家はお正月の時期にたくさんの親戚が集まって正月を祝います。子供だけでも私の7歳と4歳の娘たちを含めて6人になります。さながら幼稚園状態で家の中で走り回っておりました。また、年末には雪も降り、スキー場に行き皆でソリ遊びをしました。久しぶりに童心に返り、大人も子供と同様に楽しむことができました。
 楽しいお正月でしたが、東京に帰ってポストに入っていた日本経済新聞に目を通すと、元旦の1面は「沈む国と通貨の物語」というショッキングなタイトルの記事です。何も正月早々こんな記事を書かなくてもと思いますが、正月気分が一気に冷めてしまいました。いろいろな意見はあると思いますが、その時代により国のあり方も変わっていくのだと思います。今の日本はその在り方を模索しているような時期なのではないでしょうか。私は基本的には楽観主義者なので、紆余曲折はあるにせよ、日本は経済的に再び成功を手にできると思っております。根拠はありませんが、自信はあります。ぜひ、皆さん、明日の日本の成功を信じて2008年を乗り切りましょう!

投稿者 : Shiina トラックバック : http://shiina-office-blog.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/1