ようやく過ごしやすい季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
野田内閣が9月2日午後に発足いたしました。内閣の顔ぶれを見て、皆様はどうお感じでしょう。私は自民党時代の派閥人事という言葉を思い出します。民主党が目指したのは政治主導の政権運営だったはずですが、適材適所を意識した人事ではなく他の派閥を意識したバランス人事だと思います。私は、最近の政治に興味を持てず、野田氏がどのような方かは存じ上げませんが、野田氏は気配りのきくバランスのとれた方なのだと思います。しかし、民主党には後がありません。野田内閣が民主党最後の内閣になる可能性が大きい中、野田氏はそれぞれの省庁のリーダーとなる大臣の人事を、それぞれの専門性を持った方に託すべきだと思います。つまり適材適所を意識した内閣を組成し、全力で今後の日本のあるべき姿を模索するような姿勢が欲しかったです。かつて最大野党であった社会党が、連立政権で村山内閣発足後、その野党としての存在価値を失い、急速に弱体化したような末路を民主党には辿ってほしくないものです。もし、次の総選挙で民主党が敗退し、自民党が政権を獲得した場合にも、民主党には自民党の脅威であってほしいと思います。
野田内閣に期待することは、まず円高の是正です。市場介入もそうですが、リーマンショック後の欧米の金融政策では、通貨供給量を大量に増やしております。日本だけが、通常の通貨供給量であるために円高が起こっている可能性があります。もっとも為替は、一つの要素だけで決まるものではありませんので、政府の円高に対する姿勢や市場介入も必要だと思います。また、通貨供給量を増加することは擬似的にインフレを起こすことにもつながります。いまだデフレから脱却できない日本経済の処方箋として、有効かもしれません。いずれにしても産業が海外移転してしまうのを、できる限り防ぐべきです。そのために原子力発電所の稼働も必要不可欠なのではないでしょうか。将来的に自然エネルギーのボリュームを増やしていくという方針は堅持しながらも、現状としては原子力発電所の稼働は、日本経済にとって必要だと思います。
また、防衛に関しても、戦争が起こらないことが前提の議論は無意味だと思います。中国が軍拡をし、自国でステルス戦闘機の開発に成功している現在において、日本はステルス戦闘機をアメリカから輸入できない状態にあります。沖縄の米軍基地をグアムに移転するなどという能天気な議論を、政権を担っている与党からは聞きたくありません。地球儀を見れば、沖縄の場所が如何に重要かは容易に理解が出来ます。また、地球儀を見ると与那国島や石垣島は沖縄よりも台湾に近く、日本の領海の広さに改めて驚きます。逆に言えば、中国から見ると沖縄県は非常に邪魔な存在なのだといえます。中国では、人民解放軍に沖縄も台湾と一緒に解放してあげましょうという冗談まであるそうです。このような状況のなかで内閣発足2日目に「安全保障は素人です。」と言ってしまうような一川氏が防衛大臣になられるのは大変不安です。
いずれにしても戦後最大の危機的な状況の中、日本の新しい内閣が誕生したのですから、応援して行きたいと思います。